2019 Fiscal Year Annual Research Report
科学捜査高度化に向けた新規テンプレートマッチング法によるオンライン署名照合の研究
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19H00498
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| Research Institution | 警視庁科学捜査研究所 |
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Principal Investigator |
大川 学 警視庁科学捜査研究所, 研究員
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| Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2020-03-31
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| Keywords | 署名照合 / 法科学 / バイオメトリクス |
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| Outline of Annual Research Achievements |
【研究目的】
署名の真偽を判定する手法である署名照合は、科学捜査・バイオメトリクス認証等に広く応用されている。近年のディジタル端末の普及により利用機会が急増しているオンライン署名照合では、これまでマルチテンプレートマッチング法が主流であり、その場合、高照合性能を発揮できる一方、複数の登録署名と入力署名を全比較する必要があり、高いセキュリティ・高速認証の実現は困難であった。そこで本研究は、オンライン署名のテンプレートマッチングにおいて、個人内変動を考慮した平均テンプレート生成法と、複数の距離指標を重み付け統合した距離指標算出法をそれぞれ構築し、署名変動への耐性強化と高速化を同時に図りながら、オンライン署名照合の性能改善を試みた。
【研究方法】
本研究では、登録フェーズにおいて、参照署名セットの前処理・特徴抽出後、参照署名からの平均テンプレート生成・機械学習による距離重要度算出を行い、認証フェーズにおいて、テストデータの前処理・特徴抽出後、平均テンプレートとテスト署名の各特徴間で計算した複数のdynamic time warpingを重み付統合した距離指標を算出し、閾値との大小により真偽結果を判定する、新規テンプレートマッチング法を構築した。
【研究成果】
本提案手法の有効性を確認するため、実際に公開署名データセットを用いて、関連手法との比較実験により有効性を評価したところ、本提案のオンライン署名照合法を適用することで、従来手法よりも性能面・運用面ともに有効な成果を得た。
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| Remarks |
Manabu OKAWA, "Pushing the Limits of Online Signature Verification in the Digital Age," INTERPOL Digital 4N6 Pulse, Issue VII, March 2020.（招待記事）
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