2022 Fiscal Year Annual Research Report
Studies in Global Art Market including Japan and Asia
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19H00519
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
圀府寺 司 大阪大学, 大学院人文学研究科(人文学専攻、芸術学専攻、日本学専攻), 教授 (50205340)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 頼子 目白大学, メディア学部, 客員研究員 (10337636)
安永 拓世 独立行政法人国立文化財機構東京文化財研究所, 文化財情報資料部, 室長 (10753642)
池上 裕子 神戸大学, 国際文化学研究科, 教授 (20507058)
青野 純子 明治学院大学, 文学部, 教授 (20620462)
後小路 雅弘 九州大学, 人文科学研究院, 特任研究員 (50359931)
出川 哲朗 大阪大学, 総合学術博物館, 招へい教授 (50373519)
陳岡 めぐみ 独立行政法人国立美術館国立西洋美術館, 学芸課, 主任研究員 (50409702)
五十殿 利治 筑波大学, 芸術系(特命教授), 名誉教授 (60177300)
礒谷 有亮 京都産業大学, 文化学部, 助教 (70845304)
尾崎 彰宏 東北大学, 文学研究科, 名誉教授 (80160844)
河内 華子 大阪大学, 大学院人文学研究科(人文学専攻、芸術学専攻、日本学専攻), 助教 (20709539)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 美術市場 / 画商 |
Outline of Annual Research Achievements |
国外を主な研究対象とする研究はこれまでコロナ禍で大きく制限されてきたが、2022年度後半にはようやく従来に近い形での国外調査が可能になってきたため、ヨーロッパ、アメリカなどでの調査研究を本格的に再開できた。具体的にはオランダにおける展覧会関連アーカイブの調査、マーストリヒトでのアート・フェアTEFAFに関する調査、アメリカ、フランスの美術館、研究機関におけるアーカイブ等現地調査である。 学会や研究会、論文、著書などにより成果の発表を進めた。研究代表者の単著『ファン・ゴッホ生成変容史』は芸術家ならびに全作品の全体像の生成と変容を美術市場、コレクター、美術館による購入、展覧会市場、文化産業に関する調査をもとに論じたものである。一芸術家の作品の流通、移動を画家の死後から現代に至るまでの全時代について、全世界を対象に調査研究した世界でも初めての試みである。また、従来のいわゆる「受容史」では調査対象にならなかった画家の遺族による相続、贋作流通の経緯、文化産業化などの未開拓領域にも分析のメスを入れた。成果の一部はデトロイト美術館主催の国際シンポジウムでも紹介した。 その他、ポップアートの世界的拡散に関する論考、18世紀オランダ、フランスにおける複製の流通、フランスにおける松方コレクションとパリの画商レオンス・ベネディットとの関係などについて、英文を含む論文、共著書などによって成果を発表してきた。 近いうちに刊行、発表予定のものとしては世界におけるモダンアート・コレクションの形成、画商ビングと日本美術市場の変容についての英文論文、18世紀の複製デッサン流通についての国際学会発表、ポップアートと日本に関連する英文書籍などが準備されており、来年度中の研究成果に向けて着実に準備は進行している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
昨年度までは新型コロナによる影響で調査や発表にかなりの制限が加わり、特に西洋圏をフィールドとする研究者は現地調査をほとんど実施できなかった。しかし、今年度後半からはようやく現地調査が可能になり始めた。西洋圏を中心に若干の研究の遅れはあったが、今年度に関しては一定の成果は得られつつあると考える。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナによる制限がほぼなくなりつつあるため、従来に近い形で国内外での調査研究を推進したい。外国人研究者も含めた研究会、シンポジウムも計画している。出入国は正常化しつつあるものの、航空運賃などが高騰したままでヨーロッパ便の本数、飛行時間もまだコロナ以前の状態に戻っておらず、あまり大規模なものは予算内では難しそうであるが、オンラインを併用するなどの方法も検討したい。この研究会/シンポジウムの内容を含め、美術市場に関する研究論集の編集計画も開始したい。
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Research Products
(14 results)
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[Book] 戦争と文化2022
Author(s)
礒谷 有亮 他 共著
Total Pages
288
Publisher
三元社
ISBN
978-4883035519