2019 Fiscal Year Annual Research Report
Constructing a Realtime Income and Consumption of Household data using Private Finance Management App
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19H00591
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Research Institution | Hitotsubashi University |
Principal Investigator |
宇南山 卓 一橋大学, 経済研究所, 教授 (20348840)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 悠太 一橋大学, 経済研究所, 特任助教 (10835747)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 家計簿アプリ / 家計行動 / 消費 |
Outline of Annual Research Achievements |
本課題では、家計簿アプリにより収集されたデータを活用することで、新たな家計データを構築することを目指している。そのために、2019年度は、家計簿アプリサービスを提供する民間会社と協力して、銀行口座の出入金やクレジットカードの利用情報を自動的に収集するシステムと、世帯属性等を調査する独自に開発したアンケートシステムを接合した調査システムの構築に取り組んだ。 システムの構築のために、海外の類似のデータを分析した研究者から情報を収集し、必要な情報を精査しシステムの要件を確定した。さらに、多様なデバイスで稼働可能な調査システムを構築するために技術的な課題を解決した。現時点までの成果として、ベースとなる調査用システムを完成させることができた。今後、さらに調査対象者の利便性を高める機能を追加する予定である。 また、このシステムを運用するためには、法的・実務的課題がある。2019年度中にそうした課題について関連分野の研究者からのヒアリングを実施した。今後は、明らかになった課題を解決して、調査実施にむけた準備を進める予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
調査の実施にむけたシステムの開発に成功しており、調査開始にむけた準備は順調に進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
調査システムの開発に成功しており、家計に対する収支調査を行うための技術的な準備はおおむね完了している。しかし、実際に調査を開始するには、調査参加者から収集した情報の管理体制、個人情報に関連した法的な問題の解決などの課題が残されている。また、こうした実務的な課題を解決し調査を開始した際には、被験者の募集などについて広報活動を展開する必要がある。こうした課題について、外部の専門家等の知見も活用しながら、早期の調査実施を目指す。
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Research Products
(5 results)