2021 Fiscal Year Annual Research Report
移民受入れ国-送出し国の政策相互連関――国際社会学からの比較研究
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19H00607
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Research Institution | Asia University |
Principal Investigator |
小井土 彰宏 亜細亜大学, 国際関係学部, 教授 (60250396)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北川 将之 神戸女学院大学, 文学部, 教授 (00365694)
森 千香子 同志社大学, 社会学部, 教授 (10410755)
宣 元錫 大阪経済法科大学, 公私立大学の部局等, 研究員 (10466906)
惠羅 さとみ 法政大学, 社会学部, 准教授 (10535165)
園部 裕子 香川大学, 経済学部, 教授 (20452667)
上林 千恵子 法政大学, その他部局等, 名誉教授 (30255202)
堀井 里子 国際教養大学, 国際教養学部, 助教 (30725859)
定松 文 恵泉女学園大学, 人間社会学部, 教授 (40282892)
平野 恵子 横浜国立大学, 大学院都市イノベーション研究院, 准教授 (50615135)
眞住 優助 金沢大学, GS教育系, 講師 (50747582)
柄谷 利恵子 関西大学, 政策創造学部, 教授 (70325546)
伊藤 るり 津田塾大学, 総合政策学部, 教授 (80184703) [Withdrawn]
塩原 良和 慶應義塾大学, 法学部(三田), 教授 (80411693)
鈴木 江理子 国士舘大学, 文学部, 教授 (80534429)
飯尾 真貴子 一橋大学, 大学院社会学研究科, 講師 (50906899)
工藤 晴子 神戸大学, 国際文化学研究科, 講師 (20910037)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 移民政策 / 国際労働移動 / 技能 / 庇護申請者政策 / 難民 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、2022年後半になりようやく実施可能となったフィールドワークの結果の内容分析を進めることに各人が集中した。加えて2023年1月に発生したトルコ南部大地震の影響で22年度中に実施できなかったトルコ―シリア国境での難民調査を夏に実施し最新のデータを獲得した。これらを基礎として、研究成果を研究会で報告を繰り返し、情報の共有を図った。 まず、6月には小井土と飯尾が、2022年夏に実施したメキシコ南部国境地帯のフィールドワークの発見点をトランプ政権下の政策とロペス・オブラドール政権下のメキシコの相互作用の中で分析し、結果を報告した。11月には、工藤が8月にトルコ南部において実施した難民保護施設をめぐってシリア等からの難民と国内における被災者たちとの空間的な棲み分けと緊張の構図について明らかにし、これをめぐってのEUや国連関係の機関がいかにローカルな支援機関と連携し事態に対処しているかについて分析を行った。他方、上林は島根県がスマートフォンやEVといった新産業の勃興に対応した新たな電子部品産業の急成長により日系南米人たちをひきつけ、もはや流動的労働力ではなく定住労働者として活用を模索していることを示した。24年1月には、平野が日本の介護に関する特定技能の成立を受けてインドネシアにおいて従来存在しなかった介護の技能資格の形成が進められていることを指摘し、眞住は日本が優先して受け入れを図る「技能移民」が、実はカテゴリー内部に大きな技能や権利の格差が存在することを指摘した。以上を踏まえ、23年3月3日には国際比較の総括ワークショップを亜細亜大学で開催し、60名ほどの研究者が参加した。各地域内での政策の相互作用についての発見点を比較対照し、地域間による差異と日本の今後の進路をめぐって活発な議論が展開し、今まさに必要な移民政策の改善に必要な諸点が明確化された。
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Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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