2019 Fiscal Year Annual Research Report
開発途上国の教育の質向上(SDG4達成)に資する国際比較研究―教授学習過程の解明
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19H00626
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Research Institution | Kwansei Gakuin University |
Principal Investigator |
関谷 武司 関西学院大学, 国際学部, 教授 (50309621)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
馬場 卓也 広島大学, 人間社会科学研究科(国), 教授 (00335720)
乾 美紀 (寺尾美紀) 兵庫県立大学, 環境人間学部, 教授 (10379224)
石坂 広樹 鳴門教育大学, 大学院学校教育研究科, 准教授 (20537493)
石田 洋子 広島大学, 教育開発国際協力研究センター, 教授 (20772461)
北村 友人 東京大学, 大学院教育学研究科(教育学部), 准教授 (30362221)
芦田 明美 早稲田大学, 国際学術院(アジア太平洋研究科), 講師(任期付) (30749164)
萱島 信子 独立行政法人国際協力機構(研究所), 研究所, 主席研究員 (50796406) [Withdrawn]
小川 啓一 神戸大学, 国際協力研究科, 教授 (90379496)
川口 純 筑波大学, 人間系, 助教 (90733329)
江嵜 那留穂 関西学院大学, 国際教育・協力センター, 助教 (10844459)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 教授学習過程 / 教育の質 / 教育学 / 国際比較 / 開発途上国 |
Outline of Annual Research Achievements |
2019年度は、ネパール、ラオス、インドネシア、ミャンマー、ウガンダ、ボリビアを対象国として設定した。ネパールでは、2019年8月、11月、2020年1-2月の期間に、バクタプル郡にて現地調査を実施した。教育事務所および対象校を訪問し、全国統一試験結果、授業ビデオ、学習者のノート等のデータを収集した。 ラオスでは、2019年8月に現地協力者と打ち合わせを行い、教育スポーツ省の職員から協力を得ることになった。2019年12月から2020年2月にかけて数学の授業のビデオ撮影、教員に対するインタビュー調査、ノートの撮影を実施した。 インドネシアは当初2020年3月に調査実施の計画を立てていたが、2020年2月末の時点にてCOVID-19感染急拡大の影響が見られ、それに伴い訪問先の研究協力機関から現地調査の実施を延期するよう要請を受けた。そのため、繰越申請を行ったが、2020年度も感染拡大の影響が落ち着かず、外国人に対する厳しい入国制限が続いたことから、現地の研究協力者との協議の上でさらに現地調査の実施を見合わせた。最終的には、学校の授業実施の様子や関連情報の収集等を遠隔で実施した。 ミャンマーは、訪問先の研究協力機関の都合により現地調査実施が困難であったため、現地協力者の協力を得ながら遠隔でデータ収集を行い、各対象校の特徴分析を実施した。 ウガンダでは、2019年11月と2020年2月に首都カンパラとマサカ州で調査を行った。カンパラでは教育スポーツ省から教育に関する最新の基礎データを収集し、マサカ州では州教育省と公立校と私立校を訪問して全国統一試験結果と学習者のノート等のデータを収集した。 ボリビアでは、2019年9月の期間に首都ラパス、コチャバンバ、サンフアンにおいて算数授業のビデオを撮影し、国家試験結果の収集、学習者のノート等のデータを収集した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
インドネシア以外の対象国については、COVID-19発生以前に現地調査や遠隔調査を実施することが可能であったため、必要なデータを円滑に収集・分析することができた。インドネシアについては、繰越申請等を行わなければならなかったものの、最終的には遠隔での調査に切り替え、必要なデータを収集することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
データベース構築およびデータ分析を終了した対象国については、学会発表および論文投稿を行う。次年度は、調査対象国としてネパール、ラオス、インドネシア、ミャンマー、カンボジア、モンゴルのアジア地域6カ国、ウガンダ、ザンビア、マラウイのアフリカ地域3カ国(合計9カ国)を設定し、研究を進めていく。COVID-19の影響により計画を変更しなければならない場合は、カウンターパートや現地協力者との綿密な情報共有および相談の上、柔軟に対応する。
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Research Products
(19 results)