2023 Fiscal Year Annual Research Report
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19H00628
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
阿部 修士 京都大学, 人と社会の未来研究院, 教授 (90507922)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中井 隆介 京都大学, 人と社会の未来研究院, 特定准教授 (10576234)
上田 祥行 京都大学, 人と社会の未来研究院, 特定講師 (80582494)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 認知神経科学 |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度にあたる令和5年度は、他者への協調性に着目した正直さ・不正直さの神経基盤に関する脳機能画像実験について、データの取得を完了し、解析を行った。興味深い知見として、他者との協調に基づく不正行為に関しては、認知的制御に関わる神経活動の個人差が確認された。この知見の背景には、責任の分散や道徳的な正当化といった心理過程が介在している可能性が考えられるため、追加の分析を行うことで学会・論文発表につなげていく予定である。また、パーキンソン病患者を対象とした神経心理学的研究については、研究協力機関の都合により、患者データの対象人数が若干減少したものの、概ねデータの取得を完了することができた。現在までの分析からは、利他的な目的であれば、パーキンソン病患者では嘘をつく割合が高い可能性が示唆されているが、この研究についても追加の分析を行うことで学会・論文発表につなげていく予定である。 これらの研究に加えて、サイコパス傾向と白質との関係性を分析した研究成果について、国際学会での発表を行った(Chester et al., 2023, Society for the Scientific Study of Psychopathy)。また、サイコパスを対象とした近年の神経科学の研究に関する総説論文(阿部, 2023, 精神科)、情動の神経基盤についての国際共同研究に基づいた総説論文(Schiller et al., 2024, Neuroscience and Biobehavioral Reviews)を発表した。
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Research Progress Status |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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