Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
本研究計画はKamLAND-Zen実験において液体シンチレータ検出器のエネルギー分解能を高め、ニュートリノの逆階層型の有効質量を20meVまで探るため、液体シンチレータ検出器の小型プロトタイプ検出器を製作して高性能化の実証実験を行い、さらに検出器素材のトリウムを主とする放射性元素フリー分析を実現することを目標としている。KamLAND-Zen実験の感度は近い将来2ν二重ベータ崩壊によるバックグランドで制限されると予想されるので、検出器のエネルギー分解能を向上することによって、影響を1/20に削減するために必要な研究開発ステップを着実に進め、将来測定への大きな前進が期待される。