2022 Fiscal Year Annual Research Report
地震・波浪影響を高精度予知可能な繰返し予歪損傷考慮型CTOD破壊評価標準法の創成
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19H00802
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
川畑 友弥 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 教授 (50746815)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三上 欣希 大阪大学, 接合科学研究所, 教授 (40397758)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 脆性亀裂発生 / CTOD / 繰り返し載荷 / 材料損傷 / 結晶塑性 |
Outline of Annual Research Achievements |
溶接継手CTOD評価の際に必要な局部圧縮処理を行った際の材料損傷、靭性低下について定量化評価について最終評価を行った。脆性破壊発生クライテリオンとしては塑性歪を考慮したワイブル応力クライテリオンを採用し、限界値を仮想的に評価できる枠組みを構築した。その中でベイズ最適化を用いた溶接~破壊シミュレーションにて最適プラテン条件を見出し、さらにそのValidation試験も実施した。結果は雑誌論文に投稿済みである。結果はISOに提案し、実際にISO15653の改訂の合意を得、ISO-TC164-WG3にて進めているところである。さらに溶接部CTOD試験規格に関し以下の2種の付加的な研究を行った。いずれも規格策定に対し直接的である。①破壊靭性代表値として用いられることの多いMOTE法の高精度計算方法、②低温での破壊靭性試験時の冷却槽内キープ時間制約合理化 また、正負交番予ひずみによる材料損傷を高精度把握すべく実際に起こっている現象についてFE-SEM内その場観察を用いた観察を行った。実際に4点曲げ試験による正負交番予歪を実施した後評価した脆性破壊発生特性は繰り返し予歪による低下が見られるが、繰り返し予歪により低下した靭性は背応力の変化率を考慮したワイブル応力クライテリオンと良好な相関があることが判った。最終的には簡便に良好な予測が可能となる定式化を行った。また、さらなる普遍的な損傷蓄積予測式を構築し、雑誌論文に2報投稿した。
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Research Progress Status |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(8 results)