2019 Fiscal Year Comments on the Screening Results

腫瘍環境内における機能性ナノ複合体の性能評価・高度機能制御技術の開発

Research Project

Project/Area Number	19H00857
Research Category	Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
Allocation Type	Single-year Grants
Section	一般
Review Section	Medium-sized Section 28:Nano/micro science and related fields
Research Institution	Japan Advanced Institute of Science and Technology
Principal Investigator	Miyako Eijiro 北陸先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 准教授 (70443231)
Project Period (FY)	2019-04-01 – 2022-03-31
Outline of Opinions Expressed in the Review Results	ガリウム・インジウム液体金属と薬物（酵素基質・抗がん剤等）を封入した高分子ナノカプセルを合成し、近赤外光照射により液体金属の熱膨張・構造変形を引き起こしカプセルを破壊することで薬物が放出可能な高機能ナノ材料を創成し、これを用いて動物個体中の腫瘍環境下においてこのナノ構造体の挙動を直接観測することを目指した研究提案である。マウス生体内の腫瘍に対して、独自に開発した低毒性液体金属ナノ粒子を投入して近赤外光を照射し、その場観察や熱吸収特性を利用した高分子ナノカプセルの破壊による機能評価を行う点は独創的である。また既に研究代表者により発表された従来と異なる液体金属をコアに用いた構造にも独創性がある。EPR効果のリアルタイムでの検証を可能とし、がんに対する新しい分子標的医薬や先進医療への貢献が期待される。