2020 Fiscal Year Annual Research Report
Investigations and control of functional nanocomplexes in tumor environment
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19H00857
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Research Institution | Japan Advanced Institute of Science and Technology |
Principal Investigator |
都 英次郎 北陸先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 准教授 (70443231)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | ナノ粒子 / ガン / ドラッグデリバリー / レーザー / ナノテクノロジー |
Outline of Annual Research Achievements |
ガンは世界の死因のトップクラスである。これまでナノテクノロジーを駆使した様々なガン療法ならびに画像診断法が開発されてきた。しかし、従来のナノテクノロジーは、ガンの早期発見を目指した高感度検出や抗ガン剤の副作用低減を目的とした治療法の開発に主眼が置かれており、ナノ材料そのものが生体内でどのように振る舞い、いかに機能するのか、はたまた制御は可能か、といったリアルタイムで直接観察しながら性能評価・機能制御を行った研究は皆無である。従って、本研究では、研究代表者が独自開発した生体透過性の高い近赤外光によって機能発現する機能性ナノ粒子を駆使し、マウス生体内の腫瘍環境における当該ナノ粒子の直接観察ならびに機能制御技術を開発することを目的としている。本研究では、最終構想にマウス生体内の腫瘍血管内部におけるナノ複合体のリアルタイム性能評価・機能制御技術の開発を目指しており、当該最終構想を達成するために、まずは、コア技術となる機能性ナノ複合体の開発を行った。また、当該ナノ複合体を細胞培地中に分散し、近赤外レーザーにより生体外におけるガン細胞機能制御ならびに殺傷効果を検証した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
目標にしていた機能性ナノ粒子の合成ならびにガン細胞レーザー照射システムの構築をおおむね達成したため。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、生体内における機能性ナノ複合体の性能評価を実施する。具体的には、腫瘍モデルマウスの尾静脈に注射し、レーザー照射に伴う生体内でのガン細胞機能制御・排除効果を調査する。併せて、近赤外レーザーと共焦点スキャナーユニットを搭載した蛍光顕微鏡を用いてナノ複合体のガン細胞集積能(EPR効果の検証)やガン殺傷能をリアルタイムで検討する。また、本ナノ複合体の生体適合性評価を実施する。
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Research Products
(6 results)