Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
物質中の電子の挙動を観測する上で重要なツールとなるアト秒パルスレーザーの波長領域を革新的に拡大し、かつこれを物質のミクロ分析に展開しようとする提案である。研究代表者の高い研究実績を基にして、励起光源となるフェムト秒赤外レーザの高出力化や高調波発生効率の向上を進め、波長3μm帯の励起光を用いてサブkeV領域で高出力のアト秒パルスを得ることを目的としている。サブkeV領域のアト秒パルスレーザは未踏領域への挑戦であり、レーザ光パルスの極限的な圧縮や希ガスセルを用いた高次高調波の発生など、実績に裏打ちされた学術的アプローチに意義がある。また、その実現により物質の原子レベル分析の新たな展開も期待される。