2022 Fiscal Year Annual Research Report
Proposition of agricultural adaptation strategies by high-resolution climate change projection and crop dataset augmentation
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19H00963
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
廣田 知良 九州大学, 農学研究院, 教授 (20343949)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
稲津 將 北海道大学, 理学研究院, 教授 (80422450)
山田 朋人 北海道大学, 工学研究院, 教授 (10554959)
西尾 善太 東京農業大学, 農学部, 教授 (80446476)
小南 靖弘 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 北海道農業研究センター, グループ長 (00370544)
下田 星児 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 北海道農業研究センター, 上級研究員 (80425587)
村上 貴一 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 北海道農業研究センター, 研究員 (50813903)
臼井 靖浩 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 中日本農業研究センター, 上級研究員 (20631485)
横山 岳 九州大学, 農学研究院, 助教 (80962472)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 気候シフト / 適応 / 作物データセット / 普及 |
Outline of Annual Research Achievements |
秋まき小麦上の雪踏み技術は、野良イモ防除ばかりでなく、小麦の重要病害である雪腐病を軽減する効果を見出した。土壌凍結深制御の道東地域以外への適用可能性を検討し、最大積雪深が1m未満の場所では、火山性土で7割以上、低地土で3割以上の確率で目標最大凍結深20cmの達成が期待できた。流域全体からの潜在的な土砂侵食量は,地震前の状態より大きく増加し、要因は地滑りによる森林破壊によるものであった。醸造用ブドウのフェノロジーと生育期間の積算光合成量に及ぼす影響を全球気候変動データセットで解析したところ、冷涼な気候へと高緯度化しながら拡大ブドウの栽培適地のうち、寒冷側の最前線が光合成量が高く低緯度地域と比較してワイン生産に有利となる結果を得た。 現在の北海道コムギ栽培の主要多収系品種の光合成特性については、高温・乾燥条件でも気孔開度が高く保たれることが明らかになった。テンサイ一代雑種と親系統の個葉における気孔コンダクタンスおよび 蒸散速度には有意な系統間差があった。またテンサイの気孔コンダクタンスおよび蒸散速度は、収量形質である根重および糖量に有意な相関関係があった。北海道以外では九州における気候変動の農業影響と適応の研究を実施した。水稲に大きな被害を与えるウンカの飛来の数値シミュレーションモデルを構築した。気候変動条件下でのウンカの飛来および世代交代を計算したところ、中国大陸内での離陸位置の変化と、西日本の高温下に伴う世代交代の抑制により、被害は軽減される可能性が示唆された。一方、気候変動に伴うジェット気流の変化はこれらの変化に比べて影響が小さいこともわかった。近年の北部九州のダイズの低収要因について気象条件との関係について解析し、ダイズの収量は8月下旬から9月上旬の日照時間と正の相関関係を示し、過去20年間のダイズ収量は、同時期の日照時間と、2種類の回帰直線に分類出来ることが判明した。
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Research Progress Status |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Remarks |
2019年度の成果であるHirota and Kobayashi(2019)がIPCC第6次報告WG2で引用された。
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Research Products
(17 results)