2021 Fiscal Year Annual Research Report
Development of real time in vivo imaging method that can monitor tissue inflammation and fibrosis.
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19H00966
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
高橋 智 筑波大学, 医学医療系, 教授 (50271896)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
水野 聖哉 筑波大学, 医学医療系, 准教授 (10633141)
濱田 理人 筑波大学, 医学医療系, 准教授 (20567630)
三輪 佳宏 国立研究開発法人理化学研究所, バイオリソース研究センター, 室長 (70263845)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | リサーチバイオリソース / in vivoイメージング / 近赤外蛍光 / iRFP / 遺伝子改変マウス |
Outline of Annual Research Achievements |
膠原線維は、個体を形成する上で必須の要素であるが、正常発生における線維形成過程は十分には解析されていない。また組織に傷害が起こった場合には、炎症反応が誘導され、傷害原因が取り除かれた後に修復反応が起こるが、修復が正常に行われない場合には異常な線維の蓄積が起こり、組織機能を低下させる。このように膠原線維は、動物の正常発生および病的状態において非常に重要であるにも関わらず、その産生制御機構は十分には解明されていなかった。解明できなかった一番の原因は、その特殊な構造のため、生体内での膠原線維の産生をモニターできる方法が確立されていなかったためである。そこで本研究では、Type Vコラーゲンの特殊な構造に着目して、Type Vコラーゲンタンパク質をその機能を阻害することなく蛍光タンパク質で標識すること検討し、実際に標識することに成功した。改変したType Vコラーゲン遺伝子を導入した培養細胞では、細胞内および細胞外でのコラーゲンの蓄積を観察することが可能となった。また、この改変遺伝子をType Vコラーゲン遺伝子にノックインした遺伝子改変マウスを作製したところ、マウス体内でのコラーゲン線維の蓄積をモニターすることができた。さらに、このマウスを用いることにより、薬剤によって誘導した臓器の線維化をモニターすることができた。本ノックインマウスは、臓器繊維化の分子機構を解明するための重要なバイオリソースになると考えられる。また以前作製した、任意の細胞群をiRFPで表式できるマウスと組み合わせることにより、本研究の目的であった組織の炎症細胞の浸潤と組織の細胞を同時にモニターできるシステムが確立できたと考えられる。
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Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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