Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
胎生という生殖機構に必須の胎盤は如何に獲得されたか、胎盤形成に特有の重要ポイントは何か、という問いに、レトロポゾン由来の哺乳類特異的な獲得遺伝子であるPeg10、Peg11 遺伝子を中心に据えて挑む重要な提案である。本研究では、それら遺伝子の具体的な役割を、タンパク質レベルでの発現時期や機能に関する解析を通じて明らかにする。目標達成に不可欠な四つの実験計画は、参照実験も含めながら練られており、それらが総合的にPeg10、Peg11の機能を浮き彫りにするようになっている。胎盤形成に重要な遺伝子であるPeg10、Peg11の研究は、研究代表者らのグループが推し進めてきた極めて独自性の高いものであり、また哺乳類進化における意義という点でも学術的重要性は高い。