Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
生物が長期的な環境変化に応答するメカニズムを明らかにしようとする研究である。特に、短期的な環境変化と長期的な環境変化を分別するメカニズムの解明をターゲットとしている。ヒストン修飾を介したエピゲノム応答が短期のストレス応答を上位に制御することがそのメカニズムであるという仮説を立て、ヒストン修飾H3K27me3が介在する季節応答のしくみと機能について研究を行い、検証を行う。分子生物学的手法の発展により環境応答のメカニズムは様々な研究で明らかにされてきたが、その多くは短期的な応答を扱ったものであり、長期的な環境への応答、そしてそれを短期的な環境変動と分別するメカニズムは未解明である。すでに研究代表者らはヒストン修飾H3K27me3の季節応答などを発見しており、研究計画も妥当であり、先端的な発見が期待される。他分野への波及効果も期待できる。