2021 Fiscal Year Annual Research Report
Is the Asgard archaea the ancestor of eukaryotes?-Characterization of the first cultured archaeal strain-
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19H01005
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Research Institution | Japan Agency for Marine-Earth Science and Technology |
Principal Investigator |
井町 寛之 国立研究開発法人海洋研究開発機構, 超先鋭研究開発部門(超先鋭研究開発プログラム), 上席研究員 (20361933)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高野 淑識 国立研究開発法人海洋研究開発機構, 海洋機能利用部門(生物地球化学センター), センター長代理 (80399815)
延 優 (NOBUMASARU・KONISHI) 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 生命工学領域, 主任研究員 (40805644)
諸野 祐樹 国立研究開発法人海洋研究開発機構, 超先鋭研究開発部門(高知コア研究所), 主任研究員 (30421845)
玉木 秀幸 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 生命工学領域, 研究グループ長 (00421842)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | アーキア / Asgardアーキア / 真核生物の起源 / 嫌気性微生物 / 海底堆積物 |
Outline of Annual Research Achievements |
本基盤研究 (A) では真核生物の誕生に関連するとされるAsgardアーキア群初の培養株であるMK-D1株の細胞学・生理学的諸特性を明らかにすることにより、Asgardアーキア群が真核生物の起源たる原核生物であるのかについて検証することを目的として研究を進めている。 本年度はMK-D1株のタンパク質発現を調べるために、超高分解能フーリエ変換型質量分析計を用いてプロテオーム解析を行なった。その結果、アクチンが2番目に発現量の多いタンパク質であることが判明した。最近、他の研究チームから報告されたAsgradアーキアの2番目の培養株であるCandidatus Lokiarchaeum ossiferumの電子顕微鏡観察の結果を考慮すると、MK-D1株の細胞内や突起内部にアクチンフィラメントが多数存在することは間違いないであろう。このプロテオーム解析と並行して、細胞内でのアクチンの局在を調べるために、免疫染色を行なった。抗体として、真核生物のアクチンファイラメントの検出に広く使われているファロイジン, SiR-ActinやLifeactを用いたが、明瞭なシグナルを検出することはできなかった。このことから、一般的に使われている真核生物用のアクチンフイラメント抗体ではAsgradアーキアが持つアクチンフィラメントは検出できない可能性が示唆された。 加えて、本年度も招待講演や取材への協力を通じて研究成果の発信に努めた。
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Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(8 results)