2021 Fiscal Year Annual Research Report
AIDのRNA編集による抗体遺伝子多様化機構の解明
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19H01027
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
本庶 佑 京都大学, 高等研究院, 特別教授 (80090504)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 牧 京都大学, 医学研究科, 特定准教授 (20400690)
Begum NasimAra 京都大学, 医学研究科, 特定准教授 (80362507)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | AID / RNA編集 / 免疫グロブリン遺伝子 / トポイソメラーゼ 1 |
Outline of Annual Research Achievements |
2021年度は、Top1翻訳制御に働くmiRNAをついに同定した。抗Ago2抗体を用いた免疫沈降とRNA ligaseを用いる手法を用いてTop1に結合するmiRNA同定を試みたが、miRNAやlong noncoding RNAの同定には至らなかった。しかし、293T細胞から得られたAgo2 binding miRNAの候補の中から、miR-92a-3pがクラススイッチに作用することを発見した。Top1 3'UTRノックアウト細胞ではそのmiRNAの作用は解除されており、Top1 3'UTRに結合することが示唆された。野生型の細胞では通常、AID誘導によりPBS-TritonX100可溶性分画中のTop1タンパク質量が低下し、miR-92a-3pのノックダウン細胞ではその低下が解除されており、そのmiRNAによるTop1量を制御も証明できた。さらに、Top1 3'UTRノックアウト細胞ではTop1の低下が認められず、miR92a-3pのTop1 3'UTRを介した制御を示すことができた。LM-PCRにおいて、miR-92a-3pのノックダウンでDNA切断が下がること、同じく体細胞突然変異率もそのノックダウンで下がり、DNAシナプスではなく切断のレベルで作用することが確認できた。 AID編集の検出については、ヒトバーキットリンパ腫由来BL2細胞を用い、AIDの活性化の有無で検出されるC to U編集をショートリードの次世代シーケンス法で解析した。同時に採取したDNAとRNAとを比較しAIDによるC to U編集の候補RNAを得た。そのうちマウスにおいても保存されているlong noncoding RNA4種類をノックダウンしたが、マウス培養細胞でのクラススイッチ効率に変化はなく、DNA切断に直結するC to U編集を見出すことはできなかった。
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Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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