2019 Fiscal Year Comments on the Screening Results
ワールブルグ効果が腫瘍にもたらす陰と陽、およびそれら分子基盤の解明
Project/Area Number |
19H01036
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Review Section |
Medium-sized Section 50:Oncology and related fields
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Research Institution | Miyagi Prefectural Hospital Organization Miyagi Cancer Center |
Principal Investigator |
Tanuma Nobuhiro 地方独立行政法人宮城県立病院機構宮城県立がんセンター(研究所), がん薬物療法研究部, 上席主任研究員 (40333645)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安田 純 地方独立行政法人宮城県立病院機構宮城県立がんセンター(研究所), 発がん制御研究部, 部長 (00281684)
島 礼 地方独立行政法人宮城県立病院機構宮城県立がんセンター(研究所), がん薬物療法研究部, 部長 (10196462)
盛田 麻美 地方独立行政法人宮城県立病院機構宮城県立がんセンター(研究所), がん薬物療法研究部, 特任研究員 (20647193)
佐藤 卓 地方独立行政法人宮城県立病院機構宮城県立がんセンター(研究所), がん薬物療法研究部, 共同研究員 (90814541)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Outline of Opinions Expressed in the Review Results |
本課題研究では、ワールブルグ効果による代謝ハンデを介した「がん制御機構」と、非細胞自律的な機序による「がん促進機構」の二面性について、解糖系酵素であるPKM1・PKM2のアイソフォームに着目し、それぞれの分子基盤を細胞レベルおよび個体レベルで解明することで、ワールブルグ効果による発がんへの影響について新たな概念の確立を目指す。 研究代表者らは、解糖系酵素PKM発現を制御するマウスモデルを開発し、それを用いて、ワールブルグ効果が発がんを負に制御することを明らかにし、さらに非細胞自律的な機序による発がん促進の可能性を示す結果を得ている。これらを基盤として推進する本課題は独創性が極めて高く、発がんにおけるワールブルグ効果の多面性について、本質的な役割の理解につながることが期待される。
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