2021 Fiscal Year Annual Research Report
Pathogenesis and recovery process of PTSD on the basis of neural mechanism of fear extinction
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19H01047
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Research Institution | National Center of Neurology and Psychiatry |
Principal Investigator |
金 吉晴 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 精神保健研究所, 所長 (60225117)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
栗山 健一 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 精神保健研究所 睡眠・覚醒障害研究部, 部長 (00415580)
堀 弘明 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 精神保健研究所 行動医学研究部, 室長 (10554397)
関口 敦 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 精神保健研究所 行動医学研究部, 室長 (50547289)
喜田 聡 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (80301547)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 海馬 / 恐怖記憶 / PTSD / メマンチン / トランスクリプトーム / 睡眠 |
Outline of Annual Research Achievements |
マウスにおいて恐怖記憶想起後の海馬トランスクリプトーム解析から、PTSD患者末梢血と類似した発現変動を示した遺伝子群が同定されてきたため、定量的RT-PCR法を用いてその発現を詳細に解析した。その結果、RNA-Seqにおいて観察された発現変動が海馬において確認され、さらに、同様の結果がマウス末梢血においても観察された。 PTSD治療におけるメマンチンの有用性を検討するオープン臨床試験の被験者エントリーを継続し、目標症例数の9割に相当する18例の実施を完了した。 病態研究については、分担者・喜田グループと連携して実施したPTSD患者の血液とモデルマウスの海馬のトランスクリプトーム統合解析により同定された発現変動遺伝子を対象に、詳細な解析を行った。これらの成果はPTSDの新規治療法開発ならびに本態解明に貢献しうるものである。 PTSD患者の悪夢の治療を目的とした、睡眠中の匂い刺激による悪夢の治療・緩和法の開発に着手し、睡眠中の音刺激による記憶消去促進効果を利用したPTSD治療法のパイロットスタディを進めている。 メマンチン治療前後のPTSD患者の脳MRI縦断データ11例を収集した。PTSD症状は有意な改善を認め、メマンチン投与後に右海馬~前帯状皮質及び島皮質の回路の増強が、閾値下ではあるが認められた。
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Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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