Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
ES/iPS細胞を用いた再生医療を行う上で欠かせない、ドナー組織の長期保存を可能にする根幹となる技術の開発研究である。低代謝に誘導したマウスを用いて、低代謝に必要な遺伝子ネットワークや小分子の検索を行い、またES/iPS細胞由来の中枢神経組織の低代謝能を検証する。さらに、ヒトiPS細胞由来の網膜シートに対する候補の因子を用いた低代謝保存を試行し、移植した際の視機能評価を行う。冬眠に関係する低代謝の機構を解明し、ドナー組織の長期保存に応用しようという独創的な研究であり、ドナー組織の長期保存が可能になれば、網膜シート移植のみならず、あらゆる臓器に対する再生医療の普及に貢献すると考えられる。