2022 Fiscal Year Annual Research Report
全自動化インターネット認知行動療法による妊娠うつ病・産後うつ病の予防
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19H01073
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
西 大輔 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 教授 (40450605)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡辺 和広 北里大学, 医学部, 講師 (60822682)
今村 幸太郎 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 特任准教授 (80722793)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | インターネット認知行動療法 / 妊娠うつ病 / 産後うつ病 / 予防 |
Outline of Annual Research Achievements |
インターネット認知行動療法(iCBT)が周産期うつ病(Major Depressive Episode:MDE)の発症予防に有効かどうかを検討する2群並行群間、一般的な情報提供を対照とした、ランダム化比較試験(RCT)を行った。研究参加者はベースライン時にMDEを持たない妊娠16~20週の妊婦5017人で、ベースライン時の精神的苦痛によって層別化し、介入群(n=2509)または対照群(n=2508)に無作為に割り付けられた。フォローアップ期間中に新たなMDE発症が報告されたのは介入群59名(2.35%)、対照群73名(2.91%)であった。対照群と比較して介入群におけるMDEのハザード比(HR)は0.85(95%CI 0.61-1.20)であった。ベースライン時のK6スコアが5点から8点の参加者においては、MDEの新規発症を報告したのは介入群10名(1.37%)、対照群28名(3.81%)、MDEのHRは0.38(95%CI 0.19-0.79)であった。この結果から、iCBTによる周産期MDEの新規発症の予防効果は見いだせなかったが、閾値以下のうつ症状を有する妊婦に限り、予防効果がある可能性が示唆された(Nishi D et al. Psychiatry Clin Neurosci)。 なお、実装アウトカムの尺度を用いて測定した受容性、適切性、実現可能性、総合満足度、有害事象に関しては大部分の研究参加者が本研究で開発したプログラムを肯定的に評価した。この結果を、同じ尺度を用いた他のオンライン精神療法のRCTと比較し、論文としてまとめた(Obikane E et al. Int J Environ Res Public Health)。 さらに副次研究として、妊娠前のPMSと妊娠うつの関連を検討した論文を出版した(Hidaka Y et al. PCN Reports)。
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Research Progress Status |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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