Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
本研究は、(1) 睡眠中の乳児の脳の自発活動と代謝の動的連関を明らかにする(2)乳児における脳と腸の活動・代謝のクロストーク(脳腸相関)を調べる(3) 乳児の腸内細菌叢を分析し、それらの個体差が脳腸相関や脳の機能的ネットワークの発達に及ぼす影響を調べるという3つを通して、腸内細菌と脳が即時的な相互作用を行う証拠を探索するとともに、脳が生物的環境と共発達する原理を追求するものである。「脳の発達過程において、他の生物との共生が重要な役割を果たす」という着想は、学術的独創性が高い。研究グループは、乳児を対象とする研究に十分な実績を有し、研究を遂行するための環境は整備されている。ヒトの脳の発達を学際的に追及し、発達と進化に新たな視点をもたらす可能性が期待される。