2023 Fiscal Year Annual Research Report
統計的レギュラリティに対する認知バイアスとしての選好
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19H01119
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Research Institution | Toyohashi University of Technology |
Principal Investigator |
中内 茂樹 豊橋技術科学大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (00252320)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊村 知子 日本女子大学, 人間社会学部, 教授 (00552423)
松井 淑恵 豊橋技術科学大学, 次世代半導体・センサ科学研究所, 教授 (10510034)
白井 述 立教大学, 現代心理学部, 教授 (50554367)
Shehata Mohammad 豊橋技術科学大学, 次世代半導体・センサ科学研究所, 准教授 (60444197)
日根 恭子 豊橋技術科学大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (70625459)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 選好 / 絵画 / like-dislike / 色彩統計量 / 線形混合モデル |
Outline of Annual Research Achievements |
異なる絵画に対する選好を日米の実験参加者を対象にVASにより計測したデータの分析を行った。まず、全体的な傾向として、日米の実験参加者の選好データの間には統計的に有意な相関が見られた。好ましいとする絵画については日米間で共通したものが多いが、一方で好ましくない(嫌いな)絵画については、日米間で大きく異なることがわかった。これらに寄与する色彩統計量を明らかにするために、まず日米の実験参加者ごとに選好データを説明するための12種類の色彩統計量を用いた回帰モデルを構築した。その結果、選好データの説明に寄与する色彩統計量の種類は両者でほぼ同一であった(correlation L*-a*, Correlation a*-b*, skewness b*)が、線形混合モデルによる解析の結果、これらの係数についてskewness b*およびcorrelation a*-B*については文化差が認められた。さらに、好きと嫌いについて別々に分析を行った結果、特に嫌いの程度に対してcorrelation a*-b*が与える影響に日米間で異なることが分かった。これらの結果より、絵画に対する好ましさについては、一定程度の普遍性が認められたが、嫌いについては、文化差が存在し、それらの要因としてcorrelation a*-b*、すなわち絵画の色域の色相方向に対する影響の与え方が文化によって異なることが分かった。
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Research Progress Status |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(9 results)
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[Presentation] Abstractness of painting style affects affective priming on aesthetic preference2023
Author(s)
Fukunaga,T, Taniyama, Y, Inoue, T, Nakauchi, S, Hine, K, Minami, T
Organizer
The 23nd meeting of the European Society for Cognitive Psychology
Int'l Joint Research
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