2023 Fiscal Year Annual Research Report
Technology for Embodiment of Augmented Human
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19H01121
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
前田 太郎 大阪大学, 大学院情報科学研究科, 教授 (00260521)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
古川 正紘 大阪大学, 大学院情報科学研究科, 准教授 (40621652)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 人間拡張技術 / 身体性 / テレイグジスタンス / 記憶モデル / ニューロフィードバック |
Outline of Annual Research Achievements |
視空間を構成するオプティカルフローはその不連続性から図地の境界を,自己運動印象=ベクションの知覚から自己と世界の別を,それぞれ知覚することによって立体的な視空間の認識をもたらす.こうした身体意識の定義は,視覚と触覚によるAgencyとOwnershipの定義を物理てがかりに基づく計算理論において推し進めたものであり,身体意識の生成過程においてこれらの分類と構成が自己組織的に生じることが期待されている.本年度はこれをVR環境において再現することによって本研究の最終年度の総括的検証とすることを狙った.立体的な視空間の認識はD.MarrのVisionの影響から両眼視によるものと捉えられがちであるが,発達過程においては運動視による立体視の獲得がこれに先んじる.両眼融像と同様に視野内に複数の異なる速度てがかりがある場合,これらを統合して単一の自己運動認識=ベクションを知覚することが,運動視差による立体空間知覚には必須である.このベクション融像とでも呼ぶべき処理過程を工学的に利用することによって,能動的な視点運動にトラッキングしたかのようなバーチャルなベクションを誘導することが可能となる.本来受動的な運動視提示しかできない二つの視点映像間において輝度混合比率の実時間制御によって追加的な視点運動てがかりを生成し,これをカメラ視点の運動てがかりとベクション融像させることによって,任意のベクション知覚を設計・誘導した.本年度の成果としては視点移動と輝度混合において逆位相の往復運動てがかりをベクション融合させることで,実際には往復運動し続けている視点映像に静止視点印象を与える検証実験に成功した.この技術を用いればGoogle Street Viewのような受動運動視による観察環境において,等価的に能動運動視を再現することができ,奥行き量に不定性のないリアルな空間知覚を再現することができる.
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Research Progress Status |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(4 results)