Outline of Annual Research Achievements |
(1)生物活性微量金属の鉛直断面分布.南太平洋のAl, Mn, Co, Pbの分布についての論文を発表した.特に溶存態Alの分布が陸上の風化と深く関わっているとこと見いだした.日本海とオホーツク海におけるAl, Mn, Fe, Co, Ni, Cu, Zn, Cd, Pbの分布に関する論文を発表した.大阪湾におけるAl, Mn, Fe, Co, Ni, Cu, Zn, Cd, Pbの分布を観測した.KH-17-3北太平洋亜寒帯域航海の海水試料の分析を進めた. (2)Ni, Cu, Znの安定同位体比.東シナ海の海水中Ni, Cu, Znの安定同位体比についての論文を発表した.これは台湾のHo博士らとの共同研究である.Fe, Ni, Cu, Zn, Cd, Pbの安定同位体比分析法の開発を進めた. (3)Mo, Wの安定同位体比.海水中W同位体比の分析法を改良し,海水,河川水などの分析を進め,その結果を論文投稿した.濃度と同位体比を用いて,河川および縁辺海における人為起源W汚染をあきらかにした. (4)Pd, Pt, Auの分析法.Pd, Pt, Auの濃縮分離のためのキレート樹脂およびキレート繊維に関する論文を発表した.固相抽出とICP質量分析法に基づく自然水中Pd, Pt, Au定量法の開発を進めた. (5)海洋断面分布と海洋堆積物の相互作用.堆積物中粘土鉱物の組成と元素の海水中分布との相関を検討した.堆積物と海水を振とうし,元素の溶解挙動を調べた.
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