2022 Fiscal Year Annual Research Report
The Dynamics of Mercury and Selenium Released by Submarine Volcanic Activity in Kagoshima Bay
Project/Area Number |
19H01168
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
冨安 卓滋 鹿児島大学, 理工学域理学系, 教授 (60217552)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松山 明人 国立水俣病総合研究センター, その他部局等, 室長 (00393463)
児玉谷 仁 鹿児島大学, 理工学域理学系, 准教授 (30434468)
神崎 亮 鹿児島大学, 理工学域理学系, 准教授 (50363320)
小針 統 鹿児島大学, 農水産獣医学域水産学系, 教授 (60336328)
本村 浩之 鹿児島大学, 総合科学域共同学系, 教授 (90433086)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | セレン / 水銀 / 海底火山活動 / プランクトン / 鹿児島湾 |
Outline of Annual Research Achievements |
鹿児島湾における調査は、4月14日、7月11日、8月17日、10月17日、12月14日、2月27日の6回、鹿児島湾奥部の若尊カルデラ内熱水噴気域の直上となるSt.2、湾奥に流入する最大の河川である天降川河口に近いSt. 9N、そして対照地点となる湾中央部のSt. 12を試料採取点とし実施した。 海水試料は、各地点でCTDロゼット採水器を用いて鉛直方向に50 m 間隔で採水を行うと同時に、pH、溶存酸素量等をリアルタイムで測定した。得られた海水試料は、原子状水銀、水銀イオン、メチル水銀及び総水銀の定量に用いた。また、メンブレンフィルターを用いた吸引濾過により、海水中の懸濁物質を採取し、懸濁態水銀濃度も測定した。プランクトン試料は、St. 2及びSt. 12で採取を行なった。その際、St. 2では、CTDによって測定されたpHの鉛直変動から海底火山活動の影響を受けている深度を確認し、その影響を受けている層と影響を受けていない層のプランクトンをがま口式プランクトンネットを用いて深度別に分けて採取した。採取したプランクトンは、目びらき0.1 mmのふるいで動物プランクトンと植物プランクトンに分け、凍結乾燥後、セレン、有機水銀、無機水銀の測定に用いた。魚類については、鹿児島大学付属練習船南星丸により底曳き網漁を行い採取したもの、もしくは鹿児島 中央卸売市場で購入したものを試料として測定を行った。魚試料は、マアジ、タチウオ、サバを対象として、個体ごとに体長を測り、筋肉部、肝臓、生殖腺を採取し、凍結乾燥後ミキサーで粉砕して測定試料とし、それぞれ、セレン、有機水銀、総水銀の定量に用いた。また、10月3日から10日には、アドリヤ海において、イドリヤ水銀鉱山の尾鉱の影響を受けたソーチャ川河口の沖合で、底質試料、プランクトン試料及び海水試料を採取した。これらの資料については、現在分析を進めている。
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Research Progress Status |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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[Journal Article] The dynamics of mercury around an artisanal and small‐scale gold mining area, Camarines Norte, Philippines2023
Author(s)
Takashi Tomiyasu, Sora Yasumatsu, Hitoshi Kodamatani, Ryo Kanzaki, Chisato Takenaka, Satoshi Murao, Shuichi Miyagawa, Kenichi Nonaka, Akiko Ikeguchi, Ian A. Navarrete
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Journal Title
Environmental Science and Pollution Research
Volume: 30
Pages: 20052-20064
DOI
Peer Reviewed / Int'l Joint Research
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