2021 Fiscal Year Annual Research Report
現代音楽技法としてのコンピュータ音楽研究~創作方法論と伝統的演奏実践の観点から
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19H01219
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Research Institution | Tokyo National University of Fine Arts and Music |
Principal Investigator |
小鍛冶 邦隆 東京藝術大学, 音楽学部, 教授 (90463950)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 純明 東京藝術大学, 音楽学部, 准教授 (20773906)
折笠 敏之 東京藝術大学, 音楽学部, 准教授 (80751479)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 作曲方法論 / 現代音楽技法 / コンピュータ音楽 / ミクスト音楽 / 電子音響音楽 / コンピュータ支援作曲 / 演奏 |
Outline of Annual Research Achievements |
コロナ禍による諸事への影響が継続し、研究開始当初は期間内に何度かの開催を見込んでいた成果発表としての公開演奏会(特に当該の最終年度は比較的大規模のもの)については、元々の機材設営等に要する諸準備に加えて、必要な感染対策に伴う人員や物品への支出及び段取りの大幅な増大などの諸条件を勘案し、最終的にはいずれも開催を断念せざるを得ないという判断となった。その中で、前年度までに整備してきた環境を補強の上、通常のコンサートとは異なる形態も含めた発表機会を(現実的には、研究期間終了後も含めて)何らかのタイミングで設けることを念頭に、その予備的な試みを可能な限り行った(その一部は備考URLに挙げる)。 前年度中止となった大学院生ミクスト音楽作品試演会は、入場者数を大幅に制限した上で2年ぶりに開催され(分担者折笠の指導の下)、例年通り、作品演奏に加えて大学院生による自作プレゼンテーションが行われた。一定の制約下でのモデルに基づく試作とはいえ、その設定自体が内包する諸要素の専門性により、いずれも創作の水準に達することを確認した。 代表者小鍛冶、分担者鈴木は、それぞれ方法論的な水準でCAOとの関連性を持つ創作を行ったが(「学会発表」等参照)、当該年度末で東京藝術大学退任となる小鍛冶は、COVID-19感染状況等に鑑み、対面での「退任記念演奏会」等の代替として研究関連で初演した管弦楽作品収録のCDを制作(大学予算による事情で非売品扱い)、加えて本研究とも一定の関連性を持つ退任記念の講演動画配信を行っている。 本研究課題周辺諸事項は現代の作曲専門領域における重要分野であり、その展開状況を見れば方法論的な研究の中長期的な継続が要求される。その道筋をつける取り組みとして、例えば(前年度に招聘が叶わなかった)フェルナンデス氏を再びIRCAMより招いての研究会的な性質の機会開催を次(2022)年度に予定している。
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Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Remarks |
「創造の杜2021」及び記念動画は当該年度の研究代表者の実績関連。また、演奏等公開の手段の予備的な試みの例として、新作演奏に際して生じる実際上の問題の実践的研究機会(ナジ卓越教授関連)の動画配信を挙げる。コロナ禍の影響により相次いで中止された成果発表機会の補填的な対応のため、東京藝大作曲科公式webサイト内に、本研究課題関連のwebページを作成(2022年秋以降の何らかのタイミングで更新予定)。
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