2022 Fiscal Year Annual Research Report
Theoretical and comparative studies of the concept of "techno-animism": evaluation of its effectiveness as a clue to monitor public acceptance of AI/robots
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19H01228
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
佐倉 統 東京大学, 大学院情報学環・学際情報学府, 教授 (00251752)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
久保 明教 一橋大学, 大学院社会学研究科, 教授 (00723868)
神里 達博 千葉大学, 大学院国際学術研究院, 教授 (10508170)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | テクノアニミズム / 人工物 / AI / ロボット / 文化 |
Outline of Annual Research Achievements |
プロジェクト最終年度であるため、以下の3点を中心とする研究活動をおこなった。(1) テクノアニミズム概念の整備、整理のまとめと今後の課題の明確化、(2) 今後の研究活動の明確化、(3) 研究成果のまとめ。 (1) については韓国および台湾での予備的フィールド調査をおこない、今までの文献研究、理論研究と接続する形でまとめと今後の展望を得ることができた。東アジア地域内での人工物に対する姿勢には、今まで日本独自と思われていた人形供養や動物供養に共通点があり、一方で共通と思われていた自然との一体感にある程度の相違点が見られることが示唆された。 (2) 上記の成果を踏まえて、日本および韓国・台湾での人工物と自然と人との関係についての詳細な実証的調査と理論的検討が今後の課題である。また、それらの参照地域として、漢字文化圏に所属しつつイギリスの植民地下にあったシンガポールを調査地域に含めることの有効性もクローズアップされた。 (3) まとめの成果発表として、2022年12月10日にシンポジウム「テクノアニミズム再考」をオンラインでおこなった。演者は当科研費の研究代表者・分担者の他、科学哲学やロボット研究においてこの問題と深い関係にある研究開発を行なっている研究者である。参加者は約150名、発表者間だけでなく一般参加者も含めて活発な質疑応答が行なわれた。また2023年3月9日に「『文化』としてのロボット」研究会を開催した(ロボット学会および一般財団法人INSTeMと共同開催)。未発表の成果やアイディアを討論することを主眼としたためクローズド形式でおこなったが、講演者の関連者も含め20名ほどが実地あるいは遠隔で参加し活発に討論をおこなった。講演者は科研費メンバーの他に、ロボット研究や文化研究、英米文学研究、ファッション研究等の分野の専門家である。成果は来年のロボット学会学会誌に掲載の予定。
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Research Progress Status |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(6 results)
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[Presentation] 応用倫理の概念枠組みはAIが引き起こす未踏の問題をどこまで予測できるか?2022
Author(s)
石川開, 伊藤宏比古, 前田春香, 水上拓哉, 佐藤誠, 津田健一郎, 戸田聡一郎, 猪口智広, 佐倉統, 早矢仕晃章, 永合由美子, 大澤幸生
Organizer
人工知能学会
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