2019 Fiscal Year Annual Research Report
Studies of American Literature and Culture under Global Cold War
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19H01239
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Research Institution | Senshu University |
Principal Investigator |
越智 博美 専修大学, 国際コミュニケーション学部, 教授 (90251727)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
有光 道生 慶應義塾大学, 法学部(日吉), 准教授 (30715024)
井上 間従文 一橋大学, 大学院言語社会研究科, 准教授 (50511630)
吉原 ゆかり 筑波大学, 人文社会系, 准教授 (70249621)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 冷戦 / 文化政策 / ポピュラー音楽 / スクリーン・メディア / アメリカ研究 |
Outline of Annual Research Achievements |
2019年度の繰越した補助金については、2020年3月に予定されていた複数日にわたる国際会議が新型コロナウィルスの影響ですべてて延期になり、大幅な計画変更を迫られた。2020年度は、この部分を取り戻すべく、オンラインにて、日程を分散させながら開催することを中心に使用した。具体的には、8月、11月、および3月に、それぞれスクリーンメディア、ポピュラー音楽、冷戦期アメリカ文学をテーマに、2020年3月の段階で基調講演を行ってもらう予定であった海外研究協力者を中心に、オンラインでフォーラムシリーズを開催した。一回目はChristina Kleinを中心に, 二回目はMichael Baurdaghs,三回目 , Greg Barnhisel, George Blausteinに講演と討論を行い、2019年度中止になった企画を、かたちは変わるが実現することができた。 また、数年来おこなっている冷戦研究会の一回を木原健次氏の論文発表会して設定し、木原氏の1930年代アメリカ小説論の発表、およびその領域の専門家(千葉洋平、村上東、星野真志)三名にお願いし、冷戦期に至る萌芽期としての1930年代をあらためて考察し、最新の研究動向果を共有した。 調査旅行の再開はできないままであったものの、2019年度に行った調査を踏まえて、Rockefeller Archive Centerに英文調査レポートを提出したほか、Palgrave MacMillan社より出版されの冷戦期文化政策の英文による論文を本研究課題の成果の一部として寄稿(そのために英文校閲者を依頼)した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
本研究課題は海外資料調査、海外の研究協力者の招聘といった計画が多くを占めているが、2019年度については年度末の3月に予定していた複数日にわたる学術イベント(国際シンポジウム、国際ワークショップ、院生ワークショップ等)をキャンセルせざるを得なくなったために、当初計画よりも遅れが生じている。とはいえ、この中止になったイベントのために国内外の研究者たちと十全な打合せを行っていたため、イベントについては、オンラインで開催できたことは大きい。また資料調査については、この間海外の研究者たちと情報を交換し合い、準備を進めている。新型コロナウィルスの問題が解決したら、できるかぎり早期に調査を行う予定でいる。
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Strategy for Future Research Activity |
海外の資料調査が重要な部分を占める本研究課題は、新型コロナウィルスの感染問題が解決されない限りは、調査の実施が行えないのだが、この間海外の研究協力者たちと、意見交換、情報共有を行うことことができており、今後、調査活動を再開できるとき、能率よく調査するための準備を整えることができている。また日本でできる調査も前倒しで積極的に行っており、本研究課題の残りの期間に海外渡航が再開された折にはこの間の遅れを効率的に取り戻すだけの準備を整えている。海外渡航が可能になり次第、当初計画に沿い、本研究課題のメンバーそれぞれが資料調査に赴き、場合によってはリサーチアシスタントも雇用しはがら集中的な調査を行うことにより、当初目的を達成する。
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