2020 Fiscal Year Annual Research Report
Formation of Research Platform on "Transborder Japanese Literature" in Global Scale: In Search of Its Universality as "World Literature"
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19H01240
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
山本 秀行 神戸大学, 人文学研究科, 教授 (90230581)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宇沢 美子 (富島美子) 慶應義塾大学, 文学部(日吉), 教授 (00164533)
牧野 理英 日本大学, 文理学部, 教授 (10459852)
巽 孝之 慶應義塾大学, 文学部(三田), 名誉教授 (30155098)
松永 京子 神戸市外国語大学, 外国語学部, 准教授 (50612529)
古木 圭子 京都先端科学大学, 経済経営学部, 教授 (80259738)
麻生 享志 早稲田大学, 国際学術院, 教授 (80286434)
樋口 大祐 神戸大学, 人文学研究科, 教授 (90324889)
中地 幸 都留文科大学, 文学部, 教授 (50247087)
渡辺 真理香 北九州市立大学, 外国語学部, 准教授 (60587616)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | アジア系アメリカ文学 / 日系アメリカ文学 / アジア系トランスボーダー文学 / トランスボーダー日系文学 / トランスナショナル / 脱領域化 / 翻訳 / 世界文学 |
Outline of Annual Research Achievements |
本プロジェクトの2年目の2020年度には、新型コロナウィルス(COVID-19)の世界的感染拡大(パンデミック)の影響により、当初の計画を大幅に変更せざるをえなくなった。その影響で、計画していた国内外での資料収集・調査や外国の研究者を招聘しての国際研究集会の実施は見送らざるをえなかった。しかしながら、国内外の学会等での口頭発表や著書・論文公刊を積極的に行い、研究成果を発表した。メンバー個人の特筆すべき研究実績として、巽孝之氏の論文"The Laws of Literary Life Cycle: Reading Mark Twain's Is He Dead? as a Transnational Play"(The Japanese Journal of American Studies No.32, 2021.pp. 51-69)、牧野理英氏の論文“Brazil-Maru and Ethnic Identities in the Japanese Classroom.”Approaches to Teaching the Works of Karen Tei Yamashita.(MLA,2021.pp.128-138)が挙げられる。メンバー共同の研究実績として、アジア系アメリカ文学会(AALA)との共催により、AALAフォーラム2020「アジア系アメリカ文学研究と日本文学研究の交差―「トランスボーダー日系文学」という新たな研究アプローチ」(発表者:山本、古木、中地、松永)を機関紙AALA Journal No.26(2020年12月発行)で「誌上開催」(論文発表)した。また、本プロジェクトの研究成果を基にし、メンバー全員の論文を掲載した研究書『アジア系トランスボーダー文学―アジア系アメリカ文学研究の新地平』(山本ほか編著、小鳥遊書房, 2021年10月)を刊行した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当該年度(2021~22年度)は、COVID-19のパンデミックの影響で、対面で行うことを予定にしていた、各グループの研究会(打ち合わせ)は、グループリーダーの監督の下、メンバー間のメールリンク、Zoomなどデバイスを活用し、定期的に行い、研究の進捗状況を共有した。研究代表者・山本が会長を務めるアジア系アメリカ文学会(AALA)との共催により、AALAフォーラム2020「アジア系アメリカ文学研究と日本文学研究の交差―「トランスボーダー日系文学」という新たな研究アプローチ」を機関紙AALA Journal No.26(2020年12月発行)で「誌上開催」(発表:山本、古木、中地、古木)し、2021年3月27日にはオンライン研究集会「AALAフォーラム2020・アップデート」を開催して、発表者とプロジェクトメンバーのみならず、同集会参加との議論・意見交換等により、研究の深化を図った。また、2021年10月には、本プロジェクトの研究成果を元にした研究論集『アジア系トランスボーダー文学―アジア系アメリカ文学研究の新地平』(小鳥遊書房)を刊行し、2022年3月19日には同書の合評会をZoomを使用してオンライン開催し、3人の評者(専修大学・中垣恒太朗氏、関西学院大学・塚田幸光氏、日本女子大学・杉山直子氏)からの評価(講評)を受けての議論・意見交換等を行い、本プロジェクトの成果を検証し、その進捗状況がおおむね順調に進展していることを確認した。
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Strategy for Future Research Activity |
当初の最終年度2021年度を1年延長した2022年度には、2021~22年度にCOVID-19のパンデミックの影響で未実施だった国内外での資料収集・調査などは今後のCOVID-19の感染状況を注視しつつ、行っていく。前年度と同様に、各グループの研究会(打ち合わせ)は、グループリーダーの監督の下、メンバー間のメールリンク、Zoomなどデバイスを活用し、定期的に(2~3か月に一回程度)に行う。また、これまでの本プロジェクトの研究成果に基づき、メンバー其々または共同により、国内外の学会発表、著書・論文の刊行等を積極的に行う。2022年9月に研究代表者・山本が会長を務めるアジア系アメリカ文学会年次大会AALAフォーラム2022(会場:早稲田大学)において、村上春樹研究で著名な早稲田大学准教授・辛島デイヴィッド氏を特別講師として迎え、シンポジウム「日系トランスボーダー文学としての村上春樹」(仮題)(司会:麻生享志、発表:山本秀行)を開催して、村上春樹の翻訳・海外受容やトランスボーダー性を探求する。2022年度後半に、その研究成果総括および今後の展開のために、研究統括シンポジウム「トランスボーダー日系文学の研究基盤形成とグローバル展開」(仮題)を、プログラムメンバー全員参加のもと、国内外の著名な研究者(研究協力者を含む)を招聘して開催し、本研究の成果を国内外の学界および社会に向けて発信する。
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Research Products
(36 results)