2019 Fiscal Year Annual Research Report
Avant-Garde and Gender Problems
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19H01244
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Research Institution | Tokyo University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
西岡 あかね (秋元あかね) 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 准教授 (30552335)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
前田 和泉 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 教授 (70556216)
香川 檀 武蔵大学, 人文学部, 教授 (10386352)
小松原 由理 神奈川大学, 外国語学部, 准教授 (70521904)
田村 和彦 関西学院大学, 国際学部, 教授 (50117719)
山口 庸子 名古屋大学, 人文学研究科, 准教授 (00273201)
河村 彩 東京工業大学, リベラルアーツ研究教育院, 助教 (20580707)
沼野 恭子 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 教授 (60536142)
小久保 真理江 東京外国語大学, 世界言語社会教育センター, 講師 (00815277)
横田 さやか 東京大学, 大学院総合文化研究科, 特別研究員 (00833740)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | アヴァンギャルド / ジェンダー / 比較文学 / ドイツ文学 / イタリア文学 / ロシア文学 / 舞踊研究 / 美術史 |
Outline of Annual Research Achievements |
【グループ発表】ジェンダー理論及び各エリアの前衛芸術研究の動向についてメンバー間で意見の交換と議論を行った後、その成果を、日本比較文学会第81回大会(2019年6月15日:北海道大学)におけるワークショップ、及び世界文学・語圏横断ネットワーク第11回研究集会(2029年9月20日:同志社大学)における企画セッションの中で、グループで発表した。 【エリア別の研究】各エリアにおける個別の対象に関する研究を行い、各メンバーが国内外でその調査も進めた。2020年初頭に新型コロナウイルス感染症が発生したことにより、一部の海外調査の予定は修正を余儀なくされたが、研究の成果は個別に論文や著書の形で発表されている。 【講演会・研究会開催】メンバーだけではカバーできない研究視点を補足するため、国内外のゲストを招いて講演会を合計三回開催した。①2019年6月27日:チェチリア・ベッロ教授(ローマ・ラ・サピエンツァ大学)講演会「未来派と女性」②2019年9月27日:田村和彦教授(関西学院大学)講演会「閉ざされた身体/流れ出す身体」③2020年2月17日:映画上映会&ワークショップ「性の境界線を超えて」 【研究成果の一般公開】本研究の成果を広く一般に公開するため、本研究のホームページを作成した(http://www.tufs.ac.jp/ag/)。上述のイベントや学会における発表の報告も当ホームページ上に公開した。今後は、日本ではまだ十分認知されていない女性アヴァンギャルドを地域別に紹介する他、アヴァンギャルドとジェンダーというテーマに関する学術的情報を網羅的に提供することを目的として、コンテンツの充実を図る。 【シンポジウム】今年度の研究成果のまとめとして2020年3月に愛知芸術文化センターでのシンポジウム開催を企画済みだったが、新型コロナウイルス感染症の発生により次年度以降に開催を延長した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
新型コロナウイルス感染症の発生により、年度末に企画していたシンポジウムは開催の延長を余儀なくされたが、その他の研究計画はおおむね予定通りに遂行できた。
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Strategy for Future Research Activity |
2020年度は、前年度にエリア別に行った個別研究の成果を結ぶ総合的考察の第一歩として、各エリアをまたぐ形でいくつかの研究セクションを形成し、文学、造形芸術、舞踊など同一ジャンル間、あるいは同一モチーフやテーマ間の比較研究を行い、各セクションがメンバー各自の所属学会などでワークショップを行う。これによって、アヴァンギャルドがジェンダーの問題とどの様にかかわっているのかを考える際に、各イズムのエリア的特異性を明らかにするに止まらず、各イズムを結ぶ共通項を浮かび上がらせることで、個別研究で得られた知見を関連付ける総合的視点を獲得することを想定している。更に、本研究の中間的まとめとして、ここまでの研究成果を集約し、国際的な発表の場での発表を考えているが、新型コロナウイルス感染症の影響がどこまで続くか不明であるため、状況を見て、延期された国内でのシンポジウムの内容を拡大する形に変更するなど柔軟に対応する。 2021年度は、前年に引き続き各研究グループでの個別研究も継続してゆくが、その際、前年に行ったセクションごとの比較研究と、シンポジウム、あるいは国際学会で行った議論を踏まえて、常にエリア横断的な全体像を得ることを意識しながら研究を行う。また、これまでの研究成果の総括として、年度中に東京外国語大学総合文化研究所内で国際シンポジウムを開催する。研究代表者・分担者と現時点で承諾を得ている研究協力者及び海外共同研究者に加え、新たに二名程度の海外招待者を想定している。このシンポジウムは個別研究発表の場であるのみならず、アヴァンギャルドとジェンダーの関係に関わる全体像を提示し、検討することで、本研究に続く新たな研究課題を確認する役割も担う。シンポジウム終了後は、この場で発表、検討した本研究の全体的成果を書籍の形で発表するための準備を進める予定。
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Research Products
(20 results)
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[Book] ロシア文化事典2019
Author(s)
沼野 充義、望月 哲男、池田 嘉郎 編集代表
Total Pages
886
Publisher
丸善出版
ISBN
978-4621304136
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