2019 Fiscal Year Annual Research Report
日本語敬語形成モデルの構築ー生成・運用・伝播に注目してー
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19H01266
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
中井 精一 富山大学, 学術研究部人文科学系, 教授 (90303198)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
Daniel Long 首都大学東京, 人文科学研究科, 教授 (00247884)
川村 清志 国立歴史民俗博物館, 大学共同利用機関等の部局等, 准教授 (20405624)
大西 拓一郎 大学共同利用機関法人人間文化研究機構国立国語研究所, 言語変化研究領域, 教授 (30213797)
松丸 真大 滋賀大学, 教育学部, 教授 (30379218)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 言語行動 / 中心性 / 文化伝播 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、近畿地方中央部で形成された敬語形式や敬語体系、またここで顕著に認められる敬語行動や敬語意識に注目し、既存調査データの再分析と現地調査をもとに日本語敬語形成モデルの構築をめざすものである。 2019年度は、国立国語研究所が過去に実施した兵庫県豊岡市および三重県伊賀市の調査データの再分析ならびに本調査にむけて兵庫県豊岡市、三重県伊賀市、富山県砺波市、奈良県奈良市、大阪府岬町などで予備調査を実施し、その知見を2020年度実施予定の本調査に盛り込むとともに、研究代表者はじめ研究分担者らがそれぞれの分担に応じて、専門的見地から研究報告を行った。 また、複数回の研究発表会を開催し、①国立国語研究所が過去に実施した敬語調査(兵庫県豊岡市、三重県伊賀市、愛知県岡崎市)の特徴と成果、②日本語敬語の地域バリエーションをおよび史的変遷過程、③日本語敬語行動と敬語意識等に関する研究の実情について、広く社会にむけて発信するとともに、メンバー等でその知見を共有した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究メンバーがそれぞれの専門領域で研究を推進しており、おおむね順調に進展している。また、2020年度は、本調査にむけた全体会議および公開研究会(シンポジウムを含む)を行うことが決定しており、その準備も順調に進んでいることから、研究計画はおおむね順調に進展していると判断される。
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Strategy for Future Research Activity |
2020年度には、第1回の大規模調査(本調査)を行う。地元自治体および教育委員会、公民館等との協議・調整もおおむね順調に進んでいて、9月以降、年度計画にもとづいて、感染症対策に十分留意しつつ調査を実施する予定である。また、公開研究会(シンポジウムを含む)を開催し、日本語敬語研究の問題点とその解決にむけた取り組みや方向性について、広く社会にむけて発信したいと考えている。
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Research Products
(12 results)