2021 Fiscal Year Annual Research Report
Cognitive brain science of early foreign-language learning
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19H01280
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Research Institution | Yokohama National University |
Principal Investigator |
尾島 司郎 横浜国立大学, 教育学部, 教授 (40404959)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 早期英語教育 / 第二言語習得論 / 言語脳科学 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題は、様々な英語学習経験を持つ日本人小学生や大学生を研究対象として、脳機能・言語能力・一般認知能力に関するデータを取得し、早期英語学習の性質の理解を目指しながら、この研究分野における研究拠点の形成を試みている。2021年度は、コロナ禍の2年目であり、1年目同様、研究室に被験者を呼ぶことが困難なだけでなく、感染状況によってはラボ関係者が出勤することも無理な時期があった。あまり効率的に研究が進められたとは言い難いが、制限のある中でも実施できる内容に注力し、研究拠点の形成にむけて前進した点は意義がある。年度途中、計測データに原因不明のノイズがあることが大きな問題となり、実験計画を後ろ倒しするとともに、科研費の一部を次年度に繰り越すことになったが、そこで様々な角度から環境を調べたことで、計測にとってクリーンな実験環境を手に入れることが出来た。被験者を招いての実験が止まっている間は、例えば、将来に向けて2つ目の脳波実験パラダイムを構築するなど、他の何かを前倒しで進めるなど工夫をした。日本人の子どもが超長時間の英語学習を行っている個別事例について、当事者の保護者などからオンラインを通して実態の調査を行ったり、既に収集してあったデータの分析を進めるなどした。成功している事例については、ある程度、共通項が見えてきたことで、子どもの第二言語習得の性質の理解が深まるとともに、小学校英語教育や早期英語学習に対して現実に即した示唆を与えられる見通しが出てきた。しかし、まだ研究が遅れており不十分な面が多いことは否めないので、今後はデータ取得のスピードアップを目指し、より強固な証拠を集めていきたい。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
人との接触を伴う研究が出来なかったことや、コロナ対応で大学の教育・運営を優先したことの影響が大きい。また、実験データに深刻なノイズがあり、解消に時間を要した。
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Strategy for Future Research Activity |
人との接触を伴う実験が出来るようになり次第、なるべく多くの実験を実施し、遅れを取り戻すことを目指す。これまで、被験者として小学生をリクルートする仕組みの構築などに尽力してきたので、これを活用して、データ取得を進めていきたい。研究アシスタントの育成も進めてきたが、人数を増やして、よりスピーディーに研究が推進できるようにする。
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Research Products
(3 results)