2020 Fiscal Year Annual Research Report
研究者アーカイヴズ解析による戦後歴史学創出過程の基盤的研究
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19H01298
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Research Institution | Rikkyo University |
Principal Investigator |
後藤 雅知 立教大学, 文学部, 教授 (50302518)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
多和田 雅保 横浜国立大学, 教育学部, 教授 (10528392)
吉田 伸之 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 名誉教授 (40092374)
荒野 泰典 立教大学, 名誉教授, 名誉教授 (50111571)
木村 直也 立教大学, 文学部, 特定課題研究員 (50192018)
吉田 ゆり子 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 教授 (50196888)
塚田 孝 大阪市立大学, 大学院文学研究科, 客員教授 (60126125)
奈須 恵子 立教大学, 文学部, 教授 (80287557)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 歴史学研究者アーカイブズ / 日本近世史 / 近世国際関係史 / 地域史研究 |
Outline of Annual Research Achievements |
前年度に引き続き、前科研(2016-2018年度科学研究費助成金・基盤研究B「研究者アーカイヴズの構築と人文学の再生」、研究代表者:荒野泰典)を継承し、調査・研究活動を行った。研究実績として以下の点を挙げることができる。 1、啓静文庫資料のうち書籍類として分類され、倉庫に預けておいた分を阿智村清内路振興室に寄贈することができた。振興室での整理作業は継続している。 2、啓静文庫の研究史料について、常時閲覧できるように、これまで遠隔地に保管しておいたものについても、池袋の倉庫に一括して保管することとした。その移転作業が終わり、本格的に史料研究に取り組む体制を整えることができた。 3、研究面では、ワークショップをオンラインで開催し、荒野泰典『鎖国を見直す』岩波現代文庫、2019年の書評会を実施した。18名の参加を得て、近世国際関係史の現状を課題について議論できた。また史料調査にあわせて行う研究報告会はオンラインでの報告会も含めて4回開催され、長岡区有文書や啓静文庫史料のうち、高等師範学校関係に関わる報告など、5つの研究報告が行われた。 4、史料調査。20年度はコロナウイルス感染拡大の影響で、啓静文庫調査は3回にとどまり、目録作成はほぼ進展しなかった。一方、長野県上伊那郡箕輪町の山口啓二・永原慶二らの農村調査関連史跡と現地の長岡区有文書調査については、繰り越した経費を用いて、21年11月15・16日に実施した。調査先は箕輪町の長岡区公民館で、参加者4名であった。目録作成と写真撮影を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型 コロナウイルス感染症感染防止のため予定していた調査が複数回中止となり、作業進度に影響を及ぼしている。
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Strategy for Future Research Activity |
1、史資料整理作業は、新型コロナウイルス感染症感染防止対策の状況を踏まえて、適宜調査再開の時期・方法等について検討する。整理作業における目録作成方法の合理化・簡略化は引き続き進める。 2、本科研の研究を深め、また成果を発信していくために、史資料整理の際の研究会を継続するとともに、ワークショップを開催し、成果発表の場として「啓静文庫通信」も活用する。研究会やワークショップについては、オンラインによる開催も適宜検討する。
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Research Products
(2 results)