2020 Fiscal Year Annual Research Report
Spatial Structure of the National Capital Region of Delhi: Toward the Creation of Urban Theories for Emerging Nations
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19H01384
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
友澤 和夫 広島大学, 人間社会科学研究科(文), 教授 (40227640)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
後藤 拓也 広島大学, 人間社会科学研究科(文), 准教授 (00452798)
鍬塚 賢太郎 龍谷大学, 経営学部, 教授 (40346466)
宇根 義己 金沢大学, 人間科学系, 准教授 (40585056)
由井 義通 広島大学, 人間社会科学研究科(教), 教授 (80243525)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 新興国都市論 / 経済地理学 / インド / デリー首都圏 / 空間構造 / サバルタンな都市化 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、グローバル化にともなう急速な経済発展の中で、経済的にも社会的にも大きく変動している新興大国インドに着目し、研究代表者・分担者が有する社会経済的空間分析手法に基づいて、大都市圏(具体的にはデリー首都圏)の空間構造を明らかにし、それを基に新たな新興国都市論を構築することを全体目的としている。新型コロナウィルス感染症の影響により現地調査はできなかったが、以下の研究成果を得た。 学術論文としては、以下の2編が得られた。研究分担者の1名は、デリー都市圏のアーバンフリンジで発生している住宅開発の実態と課題を論じた論文を公表し、将来的な発展を見込んだ投機的な住宅開発が卓越していることを見いだした。別の研究分担者は、ハリヤーナー州を事例に大手養鶏企業の進出とブロイラー養鶏の受容を論じた論文を発表し、総じて社会階層が高く土地所有規模の大きな農家層にブロイラー養鶏が受容されたことを明らかにした。 研究発表としては以下が得られた。研究代表者は、デリー首都圏の大規模工業団地内農村で生じている都市化の実態を「サバルタンな都市化」と捉え、そのメカニズムを明らかにした研究報告を実施した。加えて、国際シンポジウム(The 12th INDAS International Symposium)にて、インドから湾岸諸国への出稼ぎ労働移動における人材派遣業者の機能と役割を論じた報告を行った。また、同じ国際シンポジウムにおいて、研究分担者1名が、デリーのイスラーム集住地区におけるアパレル産業の集積メカニズムを明らかにした報告を実施した。これら以外にも、ハリヤーナー州におけるマッシュルーム栽培地域の形成やデリー首都圏の拡張的都市開発を論じた報告が得られた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウィルス感染症により、インドで計画していた現地調査が行えなかったため。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナウィルス感染症の影響により、当初予定していた現地調査の見通しが立ち難い状況にある。その代わりに、2021年度は統計資料の解析・地図化を通じたデリー首都圏の空間構造の把握や、文献資料を用いたデリー首都圏と他の新興国大都市圏との比較考察のウェイトを当初予定より高めた研究として遂行する。具体的には、夏季休業期間に広島大学にてビジネスミーティングを開催し、上の成果を相互に報告し意見交換を通じて共通認識とする。これを踏まえて各自さらに分析を進め、そこで得られた知見や結果については、12月に広島大学現代インド研究センターおいてミニシンポジウムの形で発表する。併せて、主要な学会誌に研究成果を投稿し、公のものとする。
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Research Products
(9 results)