2021 Fiscal Year Annual Research Report
Spatial Structure of the National Capital Region of Delhi: Toward the Creation of Urban Theories for Emerging Nations
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19H01384
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
友澤 和夫 広島大学, 人間社会科学研究科(文), 教授 (40227640)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
後藤 拓也 広島大学, 人間社会科学研究科(文), 准教授 (00452798)
鍬塚 賢太郎 龍谷大学, 経営学部, 教授 (40346466)
宇根 義己 金沢大学, 人間科学系, 准教授 (40585056)
由井 義通 広島大学, 人間社会科学研究科(教), 教授 (80243525)
勝又 悠太朗 旭川大学, 経済学部, 助教 (80896134)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 新興国都市論 / 経済地理学 / インド / デリー首都圏 / 空間構造 / サバルタンな都市化 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、グローバル化にともなう急速な経済発展の中で、経済的にも社会的にも大きく変動している新興大国インドに着目し、研究代表者・分担者が有する社会経済的空間分析手法に基づいて、大都市圏(具体的にはデリー首都圏)の空間構造を明らかにし、それを基に新たな新興国都市論を構築することを全体目的としている。新型コロナウィルス感染症の影響により現地調査は計画通りには実施できなかったが、これまでに収集した情報・データを基に、以下の研究成果を得た。 学術論文としては、6編が得られた。研究代表者は、デリー都市圏の工業団内農村で生じている都市化の実態をサバルタンな都市化と捉え、そのメカニズムを明らかにした論文を公表した。研究分担者については、1名が繊維・アパレル輸出企業の立地、および繊維産地における企業特性と参入行動を詳らかにした論文を公表した。もう1名は、デリー首都圏のアーバンフリンジにおける住宅開発を捉えた論文を著した(英文)。また、インドにおけるCovid-19の流行について、その空間的特徴を2020年と2021年について明らかにした論文も得られた(英文)。 研究発表としては8件が得られた。うち6件が2021年12月に開催した広島大学現代インド研究センターで開催したシンポジウムであり、インドのGISマップの作成および同国の空間構造にかかわる報告と、デリー首都圏を対象とする都市開発、新しいアグリビジネスの展開、クラフト型産業の産業集積、外資投資・労働市場・サバルタンな都市化についての報告がなされた。現地で収集した情報に基づいて、デリー首都圏の成長・発達にかかわるダイナミズムの一端を示し得たと言える。その他、研究代表者はサバルタン・アーバニゼーションにかかわる研究動向を整理し、展望を述べる報告を実施した。また、研究分担者1名が、インドにおける工業の立地パターンとその変化の報告を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウィルス感染症による社会的な不安定さが残っており、インドで計画していた現地調査が予定通りには行えなかったため。研究論文や報告については、期待される件数は確保している。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、新型コロナウィルス感染症の影響により、遅れていたデリー首都圏での現地調査を実施するとともに、研究のとりまとめに入る。具体的には、夏季休業期間に広島大学にてビジネスミーティングを開催し、各人のこれまでの研究成果を相互に報告し意見交換を通じて共通認識とする。また、9月に現地調査を実施し、その結果を学会で報告するとともに、新興国都市論の構築に向けて意見交換を行う。併せて、主要な学会誌に研究成果を投稿し、公のものとする。
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Research Products
(15 results)