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2020 Fiscal Year Annual Research Report

東南アジア・オセアニア地域における呪術の効果に関する文化人類学的研究

Research Project

Project/Area Number 19H01389
Research InstitutionOsaka University

Principal Investigator

白川 千尋  大阪大学, 人間科学研究科, 教授 (60319994)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 飯田 淳子  川崎医療福祉大学, 医療福祉学部, 教授 (00368739)
川田 牧人  成城大学, 文芸学部, 教授 (30260110)
津村 文彦  名城大学, 外国語学部, 教授 (40363882)
Project Period (FY) 2019-04-01 – 2023-03-31
Keywords呪術 / 効果 / 東南アジア / オセアニア / 文化人類学
Outline of Annual Research Achievements

本研究の2年目にあたる今年度(2020年度)は、新型コロナウイルス感染症の世界的な流行拡大の影響により、メンバー全員がそれぞれに予定していたヴァヌアツ、フィリピン、タイ北部、タイ東北部での国外調査を実施することができなかった。このため、各メンバーはそれに代わって文献やインターネットなどを通じて情報収集を行うことで、本研究に関係する民族誌的および理論的知見の蓄積と深化に努めた。また、当初予定していたメンバーの所属機関における対面での研究ミーティングも開催することができなかったが、それに代わってメンバー全員の参加するミーティングをオンラインで行うことで、それぞれが蓄積した知見の共有を図った。
以上のように研究の遂行の面ではきわめて制約の多い状況ではあったが、本研究に関係するメンバー各自のこれまでの研究成果を盛り込んだ論集『現代世界の呪術-文化人類学的探究』(川田牧人・白川千尋・飯田卓編、春風社、2020年5月)を刊行するなど、研究成果の公開の面では積極的に活動を行い、一定以上の成果を挙げることができた。
新型コロナウイルス感染症の世界的な流行は収束の兆しをみせていないため、今後予定しているヴァヌアツ、フィリピン、タイ北部、タイ東北部での国外調査の実施については、各研究対象国や地域の状況を総合的に勘案して慎重に判断したい。また、国外調査ができない場合の代替策についてもメンバーそれぞれが十分に検討し、メンバー間での情報共有に努める。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

新型コロナウイルス感染症の世界的な流行拡大にともない、全メンバーが当初予定していたそれぞれの国外調査を実施できなくなったため。

Strategy for Future Research Activity

本研究の当初計画では、メンバー全員が研究期間を通じて各自の研究対象地(ヴァヌアツ、フィリピン、タイ北部、タイ東北部)において国外調査を実施することになっている。しかし、それら一連の調査は、新型コロナウイルス感染症の世界的な流行拡大にともない、実施困難になる可能性がきわめて高い。したがって、その場合は、メンバーがこれまでに収集した民族誌的情報や文献・インターネットなどを通じて得た情報の分析作業に比重を移すなどして対応を図りたい。
各メンバーが得た民族誌的情報やその分析によって得た知見は、オンラインで開催する研究ミーティングで取り上げ、ほかのメンバーと共有するとともに比較検討の対象とする。また、本研究の3年度目にあたる2021年度以降は、研究成果の公開にもより一層積極的に取り組む。

  • Research Products

    (10 results)

All 2021 2020

All Journal Article (7 results) (of which Peer Reviewed: 5 results) Presentation (1 results) Book (2 results)

  • [Journal Article] 呪術を理解する-文化人類学的アプローチ2021

    • Author(s)
      白川千尋
    • Journal Title

      岡部美香編『シリーズ人間科学6-越える・超える』大阪大学出版会

      Volume: ー Pages: 97-120

  • [Journal Article] 感覚・マテリアリティ・言葉-ヴァヌアツにおける邪術と科学の関係を起点として2020

    • Author(s)
      白川千尋
    • Journal Title

      川田牧人・白川千尋・飯田卓編『現代世界の呪術-文化人類学的探究』春風社

      Volume: ー Pages: 305-328

    • Peer Reviewed
  • [Journal Article] あるはずのないものへの疑念―北タイにおける呪術と情動2020

    • Author(s)
      飯田淳子
    • Journal Title

      川田牧人・白川千尋・飯田卓編『現代世界の呪術-文化人類学的探究』春風社

      Volume: ー Pages: 415-436

    • Peer Reviewed
  • [Journal Article] 現代世界において呪術を問うこと2020

    • Author(s)
      川田牧人
    • Journal Title

      川田牧人・白川千尋・飯田卓編『現代世界の呪術-文化人類学的探究』春風社

      Volume: ー Pages: 7-43

    • Peer Reviewed
  • [Journal Article] 不可視を「見る」、不可解を「語る」―東北タイにおける呪術と感覚経験2020

    • Author(s)
      津村文彦
    • Journal Title

      川田牧人・白川千尋・飯田卓編『現代世界の呪術-文化人類学的探究』春風社

      Volume: ー Pages: 355-388

    • Peer Reviewed
  • [Journal Article] 他者理解の視点と方法を育むエスノグラフィ教育2020

    • Author(s)
      飯田淳子・庵谷千恵子・桑原篤憲
    • Journal Title

      医学教育

      Volume: 51(6) Pages: 678-684

  • [Journal Article] 書評 椋橋彩香著『タイの地獄寺』2020

    • Author(s)
      津村文彦
    • Journal Title

      東南アジア-歴史と文化

      Volume: 49 Pages: 229-233

    • Peer Reviewed
  • [Presentation] 東北タイにおけるバラモン教の現代的潮流-モノ、巨像、SNSから考える宗教経験の変容2020

    • Author(s)
      津村文彦
    • Organizer
      日本文化人類学会第54回研究大会
  • [Book] 医師・医学生のための人類学・社会学2021

    • Author(s)
      飯田 淳子、錦織 宏
    • Total Pages
      288
    • Publisher
      ナカニシヤ出版
    • ISBN
      9784779515767
  • [Book] 現代世界の呪術2020

    • Author(s)
      川田牧人・白川千尋・飯田卓編
    • Total Pages
      480
    • Publisher
      春風社
    • ISBN
      9784861106910

URL: 

Published: 2022-12-28  

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