2019 Fiscal Year Annual Research Report
Political System Change and Democracy in European Peripheral Countries
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19H01442
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
平田 武 東北大学, 法学研究科, 教授 (90238361)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
空井 護 北海道大学, 公共政策学連携研究部, 教授 (10242067)
仙石 学 北海道大学, スラブ・ユーラシア研究センター, 教授 (30289508)
横田 正顕 東北大学, 法学研究科, 教授 (30328992)
小川 有美 立教大学, 法学部, 教授 (70241932)
伊藤 武 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (70302784)
中田 瑞穂 明治学院大学, 国際学部, 教授 (70386506)
馬場 香織 北海道大学, 公共政策学連携研究部, 准教授 (10725477)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 政党システム / 新興デモクラシー / 比較政治 |
Outline of Annual Research Achievements |
2019年度には、合同での研究会を1回開催して(2019年11月9日於北海道大学)、平田が本研究の趣旨について説明したうえで、中田が「中東欧における『民主主義の後退』―ポピュラー・デモクラシーと立憲デモクラシーの衝突」と題してポーランドやハンガリーの現状について報告し、横田が「欧州危機後の南欧の政党システム再編」の題で南欧諸国における政党システム変容の相違を欧州危機と総選挙のタイミングなどの要因で説明する比較研究についての報告を行った。理論班は独自の研究会(第1回比較政治理論班研究会、2020年2月4日於東北大学)を開催して、空井が「Ivan Krastev and Stephen Holmes, The Light that Failed: A Reckoning (Allen Lane, 2019)をめぐって」 の題で、研究紹介を行った。 3月初めに第二回の合同研究会を開催する予定であったが、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、研究会の開催は断念し、それに代えて空井・小川・中田の参加で研究打ち合わせ(2020年3月3日於北海道大学)を実施した。 新型コロナウイルスの感染拡大に伴って、2019年度(特に2020年3月頃)に実施を予定していた海外渡航調査は実施不可能になり、2020年度に研究の実施を繰り越した。しかしながら、2020年度においても海外渡航調査の実施は可能となる見込みが立たなかったために、海外渡航調査の実施は断念し、それに代えて、ネットで現地の情報収集を行った。 また、資料の購入などを充実させることで、現地での調査ができなかったことを補った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
現地調査ができなかったことに伴う遅れは若干あるが、ほぼ当初の予定通りに個別研究は進められており、研究成果の公表まで順調に進められる予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
2020年度には、本研究参加者が各自で学会報告(オンライン形式で開催された)を行うなどして、研究の途中成果を公表し批評を受けるなどしつつ、合同での研究会(「新興デモクラシー諸国比較政治研究会」)をオンラインで開催して、政党システムや政党の変容に関する研究動向について理論状況に関する理解を共有し、また個別事例の研究についての報告を行った。2021年度には、これに引き続いて、オンラインでの合同研究会の場において、各参加者による研究の進捗状況について、相互に報告を行う形で研究を進め、最終的には年報政治学の特集号に掲載を予定する。本研究の最終年度には、特集号への評価を含めてフォローアップの研究会を開催する。
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Research Products
(15 results)