2022 Fiscal Year Annual Research Report
民主制下における情報伝達・利害調整・政治参加の効果の検証
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19H01489
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Research Institution | Tsuda University |
Principal Investigator |
森 悠子 津田塾大学, 学芸学部, 准教授 (10748198)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
後藤 潤 政策研究大学院大学, 政策研究科, 助教授 (30732432)
黒崎 卓 一橋大学, 経済研究所, 教授 (90293159)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | インド / クオーター制度 / 汚職 |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度は科研費の最終年度だったため、これまでの研究成果をまとめ論文執筆や研究発表を行った。具体的には次のような成果が得られている。 第一に、2019年度に行った汚職に関するニュース配信アプリを用いた社会実験に関する研究については引き続き研究報告を行い、コメントを受けて改訂した。今後、国際的査読誌に公刊すべく、適宜投稿する予定である。 第二、インド、カルナタカ州における村レベルの議会における女性議員へのクオーター制度の効果を検証した研究については二つの研究成果がある。一つ目の女性議員と公共財配分の関係を分析した論文は、現地調査に基づくデータ分析から、女性議員と男性議員の生産性は多くの公共財配分や政府系プログラムの実施において差が見られないが、水設備の配分については女性議員のパフォーマンスが悪いことが明らかになった。ただし、女性議員のパフォーマンスは議会における議長が女性である場合に向上することも同時に明らかにした。この研究については、インドでの学会報告を行い、海外の査読誌に投稿した。2022年度中に改訂要求を受けて改訂し再投稿に向けて準備をすすめている。 同地域で行った2回目の現地調査に基づく二つ目の研究は女性議員の社会経済的特徴や競争度合いについて分析した論文である。本研究によりクオーター制度によって村の中の非エリート層の立候補が促される可能性や女性議員が男性議員よりも認知能力や言語能力が重視されて選ばれる可能性があることが明らかになった。この研究については、インドで開催された国際会議や国内外のセミナー、国内での学会などで発表を行った。学会などで受けたコメントをもとに論文を改訂した。今後、国際的査読誌に公刊すべく、論文にまとめ次第、適宜投稿する予定である。
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Research Progress Status |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(7 results)