2021 Fiscal Year Annual Research Report
Improving agricultural productivity through digital technologies
Project/Area Number |
19H01492
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
高橋 遼 早稲田大学, 政治経済学術院, 准教授 (40748349)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 技術伝播 / 影響評価 / RCT / SNS / アフリカ |
Outline of Annual Research Achievements |
近年、開発途上国において、携帯電話やSocial Networking Service(SNS)、携帯アプリといったデジタル技術が急速に広がりつつある。開発の分野では、農業生産における情報の非対称性の問題への対応策として、デジタル技術の活用が期待されている一方、その効果は限定的である。本研究は、デジタル技術の中で、どのような媒体が効果的に情報を共有できるのか、デジタル技術を利用できない集団に対して効率的に情報共有を促す条件は何かという問いに注目し、社会実験を行うことで技術の効果を検証する。 エチオピアにおいて、携帯電話をランダムに配布するRandomized Controlled Trial(RCT)を実施し、配布対象となった農家世帯に対してSNSの一つであるFacebookを介して情報の発信を行った。また、介入による影響を評価するため、家計情報を収集した。現在、収集されたデータをもとに、分析を行っている。最終年度においては、最後の現地調査を実施する予定である。 一方、実験を介して、携帯電話の操作や情報の活用に教育レベルが重要であることも明らかになった。特に、教育レベルが低い状況では、農業生産に関する有益な情報が発信されていたとしても、情報が提供されている場所までアクセスすることができず、結果、携帯電話があっても有効的に活用できていないことが明らかになった。 また、Facebookでの情報発信の結果、いくつかの農産物価格への正の効果が見受けられる。そのため、今後、さらなる分析を行い、影響について検証を行う。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
実験や調査により、研究計画時に設定していた必要なデータを取得した。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度に、最後の現地調査を行う。その後、さらなる分析を行い、影響について検証を進める。 加えて、分析結果を英文論文としてまとめ、国際的学術誌への投稿を行う。
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