2019 Fiscal Year Annual Research Report
Development the tool and the scale of design attitude for measuring the design capability of companies
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19H01536
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
八重樫 文 立命館大学, 経営学部, 教授 (40318647)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安藤 拓生 東洋学園大学, 現代経営学部, 講師 (00835209)
後藤 智 立命館大学, 経営学部, 准教授 (50732905)
重本 祐樹 富山国際大学, 現代社会学部, 講師 (60818376)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | デザインマネジメント / デザイン経営 / デザイン態度 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究者らはこれまでに、国内外のデザイナーに対する調査分析から、デザイナーの持つ態度・志向性である「デザイン態度(Design Attitude)」の要素を明らかにしてきた(2015-2017年度科研基盤C採択研究)。本研究はこれらの要素を指標化し、デザイン実務従事者に限定されない企業組織構成員の態度・志向性を評価することで、企業のデザイン力を定量的に測定するツールを開発することを目的とするものである。
研究実施計画に基づき、2019年度は以下の2点を遂行した。 (1)デザイン態度の要素に関する追証調査:本研究者および先行関連研究におけるこれまでの成果や知見を追証するために、国内外のデザインの専門家(企業デザイン部門のインハウスデザイナー、フリーランスデザイナー、デザインコンサルタント、デザイン研究者など)を対象にしたインタビュー・聞き取り調査を実施した。さらにその内容の分析と検討を行い、デザイン態度を持つ人材の特性をより精緻に明らかにした。また、その成果をまとめ、国内での書籍公刊と主に国際学会にて論文発表を行った。 (2)デザイン態度の要素の指標化と予備調査:先行研究の検討および追証調査の分析で得られた結果から、デザイン態度概念検討および予備項目の作成を行い、デザイン態度を定量的に把握できるような指標の開発を行った。さらに多業種に渡る職業従事者を対象とした予備調査(質問紙調査: n=2348)を実施し、質問項目における構成概念の信頼性および妥当性の検証を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
「研究実績の概要」に記載した通り、研究実施計画(詳細は以下の「今後の研究の推進方策」記載内容を参照)に基づき2019年度に予定していた内容を十全に遂行し達成できたことが理由である。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究では研究推進にあたり、以下のPhase1-3を設定している。 【Phase1】デザイン態度の要素に関する追証調査:申請者のこれまでの研究を追証するために、デザインの専門家(デザイン部門のデザイナー、フリーランスデザイナー、デザインコンサルタント)を対象にしたインタビュー・聞き取り調査と発話分析を行い、デザイン態度を持つ人材の特性をより精緻に明らかにする。 【Phase2】デザイン態度の要素の指標化:Phase1の分析で得られた結果から概念検討および予備項目の作成を行い、デザイン態度を定量的に把握できるような指標の開発を行う。さらに予備調査の実施とその信頼性および妥当性を検討する。 【Phase3】組織構成員のデザインに対する態度・志向性を測定するツールの開発:Phase2の結果から、企業における組織構成員のデザイン態度を測定するオンライン/スマホ上で動作するツールの開発実装を行い、実際に企業にて検証を行う。 2019年度末時点で【Phase2】までが完了していることから、今後は【Phase3】に取り組む。また同時にこれまでの成果をまとめ、主に国際学会における論文発表準備・執筆・投稿を行う。
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Research Products
(14 results)