2021 Fiscal Year Annual Research Report
クラウド・ソーシングが製品デザイン要素を通じて、新製品パフォーマンスに及ぼす影響
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19H01545
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
恩藏 直人 早稲田大学, 商学学術院, 教授 (70194652)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大平 進 千葉商科大学, 商経学部, 講師 (30709001)
坂野 友昭 早稲田大学, 商学学術院, 教授 (40139506)
石田 大典 日本大学, 商学部, 准教授 (80507872)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | マーケティング戦略 / クラウドソーシング / 製品開発 |
Outline of Annual Research Achievements |
コロナ禍の影響により、実施が延期されていたいくつかの研究計画を2023年度に実施することができた。例えば、対面での実施が必要とされるヒアリングの多くは約2年間ほど凍結せざるを得なかった。そこで、2022年度や2023年度になって初めて製品開発担当者へのヒアリングを実施した。この結果を基に、統計的な分析を行い、クラウドファンディングの支援者と新製品パフォーマンスの間において、(1)支援者から学習し、新製品の品質を改善させる、(2)プロモーション効果が向上する、という2つの媒介効果が確認した。また、製品の非精通性によって、これらの効果が変化することも示された。この分析結果は、日本マーケティング学会の学術誌である『マーケティングジャーナル』に「製品開発におけるクラウドファンディングの効果」として発表した。また、国内企業に対して実施したサーベイ調査を基に、統計分析を行っている。その結果は、2024 AMA Winter Academic Conferenceにおいて、「The Effect of Organizational Learning on Project Performance in Open Innovation: The Role of Inlearning and Unlearning」として報告を行なった。なお、この発表結果に関しては、分析を継続しており、比較的近い将来において海外論文として発表する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2023年度に入り、コロナウィルス感染症の五類移行によって、当初想定していた開発担当者へのヒアリングや、それに伴うデータ分析・論文執筆を進めることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
2024 AMA Winter Academic Conferenceで発表した内容を基に、論文を執筆し、国内外の学術誌に発表することを予定している。
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