2022 Fiscal Year Annual Research Report
社会福祉における評価レジーム再編の課題をめぐる理論的・実証的研究
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19H01586
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Research Institution | Tokyo Online University |
Principal Investigator |
平岡 公一 東京通信大学, 人間福祉学部, 教授 (10181140)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山井 弥生 (斉藤弥生) 大阪大学, 大学院人間科学研究科, 教授 (40263347)
長澤 紀美子 高知県立大学, 社会福祉学部, 教授 (50320875)
畑本 裕介 同志社大学, 政策学部, 教授 (50523544)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 社会福祉 / 評価レジーム / 福祉サービス第三者評価 / 福祉計画 / 政策評価 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究組織メンバーのオンラインおよび対面の研究打ち合わせを随時行いつつ、当初の実施計画に沿って研究を実施した。その間、2022年11月には、韓国慶南大学校の金智美教授の指導・助言を受けて、研究推進方針の見直しを行った。研究成果の一部は、社会政策学会大会における公募によるテーマ別分科会「介護サービスにおける評価および関連制度の動向と課題」(第146回、2023年6月)「社会福祉・介護政策における計画・ガバナンス・評価の新たな展開」(第148回、2024年5月)で報告するとともに、その報告に基づいて作成した論文を『社会政策』誌(第16巻第1号、2024年)に発表予定である。また、第20回世界社会学会議(2023年6月)でも研究発表を行っている。今年度の主要な研究結果は次の通りであった。 1)全国の市区への質問紙調査と、計画書の事例分析を通して、介護保険事業計画における評価指標の活用の現状と課題を検討した。検討の結果、多くの市区で、独自の政策体系の中に評価指標を位置づける取り組みが進み、介護予防等の分野が先行する形でアウトカム指標の活用が進展する一方、それによりニーズ基底型計画としての性格が損なわれてはいないことが明らかになった。 2)韓国の老人長期療養保険のもとでの事業者評価制度について、高齢者介護サービスの準市場化に対応した管理体制整備に関わる政策展開との関連で検討を行った。この制度は、イギリス、ドイツ、日本の制度と異なる独自の特徴を有するものである。この制度をサービスの質保障のしくみとして有効に機能させるためには、種々の課題がある。 3)スウェーデンは、介護の質や介護政策の評価システムとして、「開かれた比較」と「高齢者ガイド」という仕組みを有している。高齢者住宅の整備と多様化が進む中での「高齢者ガイド」による評価の実際の運用を検討し、評価システムの課題について検討した。
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Research Progress Status |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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