2023 Fiscal Year Annual Research Report
コンピテンシーに基づくスーパーバイザー養成プログラムのモデル構築
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19H01603
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
岡田 まり 立命館大学, 産業社会学部, 教授 (40309076)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
片岡 靖子 久留米大学, 文学部, 教授 (30389580)
潮谷 恵美 十文字学園女子大学, 教育人文学部, 教授 (70287910)
野村 豊子 日本福祉大学, スーパービジョン研究センター, 研究フェロー (70305275)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | ソーシャルワーク・スーパービジョン / スーパーバイザー / コンピテンシー / ソーシャルワーカー / 福祉専門職 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度の目標は、社会福祉分野におけるスーパーバイザーのコンピテンシーを明らかにし、それらを獲得するためのスーパーバイザー養成プログラムのモデルを構築することである。 スーパーバイザーのコンピテンシーについては、これまで収集したデータを再分析した結果、スーパーバイジーが課題設定、アセスメント、プランニング、プランの実施を適切に行えるように促し支えること、そして、そのためにスーパーバイジーとその環境をアセスメントし状況に応じた介入をすることであることが確認できた。価値・倫理、理論・モデル、各種の技法が関連していることも明らかになった。 コンピテンシーを獲得する方法として、モジュール方式による研修モデルを構築した。モジュールは一つ、もしくは複数のコンピテンシーを獲得するための研修プログラムで、ケースメソッドを用い、事例の一場面でのスーパービジョンのあり方や方法についてグループ・ディスカッションを通して学ぶものである。習熟度や分野別のモジュールを作成し、現場の状況や参加者の関心・ニーズに応じてモジュールを一つ選ぶ、あるいは複数のモジュールを組み合わせることで研修を実施できるようにする。 このモデルを評価するために、昨年度のパイロットテストを踏まえて初級と中級のモジュールを作成し、試行研修を実施した。参加者は職能団体の登録スーパーバイザーで、初級3か所で計41名、中級3か所で計46名が参加した。参加者の9割以上が研修は満足のいくものだったと回答し、「わかりやすかった」「学びが多かった」との声が多かった。事例の内容や課題設定のあり方など検討を要する課題も明らかになった。今後、課題の改善を進めるとともに、習熟度・分野別のモジュールを増やしていくことが必要である。また、研修効果を確認するために、参加者を中長期的にフォローアップすることも重要である。
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Research Progress Status |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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[Book] 実践スーパービジョン2023
Author(s)
浅野正嗣、岡田まり、小山隆、野村豊子、宮崎清恵
Total Pages
234
Publisher
中央法規出版
ISBN
978-4-8058-8915-2