2021 Fiscal Year Annual Research Report
Explorative study of the influence of biomarkers of cognitive function on parent-child relationships
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19H01653
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
西川 里織 熊本大学, 大学院人文社会科学研究部(文), 准教授 (40599213)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安村 明 熊本大学, 大学院人文社会科学研究部(文), 准教授 (60723468)
カレトン リチャード 愛媛大学, プロテオサイエンスセンター, 教授 (10503782)
伊賀崎 伴彦 熊本大学, 大学院先端科学研究部(工), 准教授 (70315282)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 認知機能 / 表情識別 / 養育態度 / アタッチメント / レジリエンス / 社会性 / 自己 / 気質 |
Outline of Annual Research Achievements |
課題1「表情識別能力と自閉傾向の関連性」では、子どもと成人を対象にタブレットパソコンに表示される4種の表情(喜び・悲しみ・驚き・怒り)を評価する課題とAQ(自閉傾向)を実施した。その結果、35%の強度の喜び表情とAQに相関が出た。また、小学生と成人の比較では、成人が35%の悲しみと怒り、20%の全表情において有意に高い正答率を示した。課題2「マスク着用が表情認知に及ぼす影響」では、18~24歳の大学生61名を対象にマスク着用時の表情識別課題を実施そた。その結果、マスク着用時の表情の識別が特に難しくなることが示され、マスク着用が対人コミュニケーションに弊害をもたらす可能性が示唆された。課題3「両親からの養育態度とメンタルヘルスの関連性」では、大学生308名を対象に調査を実施し、両親からの拒絶感が不安・抑うつ、引きこもり、身体症状を有意に予測することが確認された。また、親と子の性別によって養育とメンタルヘルスの相関パターンが異なることが示された。課題4「愛着スタイルとエゴ・レジリエンスが新型コロナウィルスへの恐怖感へ与える影響」では、1300名の子どもを対象にウェブ調査を実施し、エゴ・レジリエンスと安定型アタッチメントはコロナウィルスへの恐怖感とが負の相関を示した。課題5「自己概念とレジリエンスの関連性」では、418名の中学生を対象に調査を実施し、自己概念の下位尺度とレジリエンスに有意な正の相関が認められた。特に、中学2年生は自己概念が低い傾向を示し、身体・社会・情緒の安定性がエゴ・レジリエンスに正の影響を与えることが示された。本研究の結果は、対人コミュニケーションや教育・福祉の現場での支援に役立つ可能性が期待される。
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Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(5 results)