2022 Fiscal Year Annual Research Report
学生プロジェクトの国際比較によるイノベーション教育のための教育課程と教授法開発
Project/Area Number |
19H01687
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
吉永 契一郎 金沢大学, GS教育系, 教授 (70313492)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
細川 敏幸 北海道大学, 高等教育推進機構, 名誉教授 (00157025)
鈴木 久男 北海道大学, 理学研究院, 教授 (20192619)
斉藤 準 帯広畜産大学, 畜産学部, 准教授 (90757668)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | イノベーション教育 / PBL / 社会実践 / カリキュラム / アントレプレナーシップ / STEAM教育 / キャリア教育 / インターンシップ |
Outline of Annual Research Achievements |
過去3年間、海外訪問調査が実施できなかったため、最終年度である本年は、デンマーク、イギリス、オーストリア、シンガポール、アメリカにおけるイノベーション教育の先進事例を調査した。デンマークのオールボー大学、ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン、シンガポール・デザイン・工科大学のいずれにおいても、教育方法としてのPBLが、カリキュラムに埋め込まれており、組織的な取り組みであることが明らかになった。特に、ユニバーシティ・カレッジにおいては、大学早期の段階から、学科の枠を超えてを社会で実践するという共通教育が、日本の教養教育の参考となる。オーストリアにおいては、伝統的に、教育が、大学と専門学校に分岐しており、前者は学問研究、後者が職業教育という目的が明確である。イノベーションという観点では、専門学校、専門大学の方が積極的であり、PBLも進んでいる。いずれの国においても、イノベーション教育は、アントレプレナーシップ教育と連携しており、大学時代から、プロジェクトやインターンシップを通じて、企業や社会との接点を持つことを推奨している。また、ヨーロッパの高等教育は、専門教育のみで、教養教育を持たないが、社会実践を行う上で、社会や環境、個人の生き方について考えることを促している。アメリカにおいては、コロンビア大学において、音楽教育を中心に、STEAM教育についての調査を行ったが、関係者は、芸術を理数科教育の手段とすることに批判的であり、アメリカ教育界も、トランプ政権以降、STEAM教育に関心を失っていることが明らかになった。マンハッタン音楽院では、卒業生のキャリアについて調査することができた。演奏家の就職先は、極めて限定されており、専門性は就職に直結しない。そのため、これまで、個人の努力に任されていたキャリア形成に、音楽院も取り組む必要性を感じている。
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Research Progress Status |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(10 results)