2020 Fiscal Year Annual Research Report
授業設計と学習のプロセスデータの往還分析による授業研究手法の実践的開発
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19H01715
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
笠井 俊信 岡山大学, 教育学域, 准教授 (80335570)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平嶋 宗 広島大学, 先進理工系科学研究科(工), 教授 (10238355)
溝口 理一郎 北陸先端科学技術大学院大学, その他, フェロー (20116106)
益川 弘如 聖心女子大学, 現代教養学部, 教授 (50367661)
大崎 理乃 東京都立産業技術大学院大学, 産業技術研究科, 助教 (50630802)
永野 和男 聖心女子大学, 文学部, 名誉教授 (60107224)
林 雄介 広島大学, 先進理工系科学研究科(工), 准教授 (70362019)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 授業設計 / 授業研究 / 学習分析 / 教育工学 / 知識構成型ジグソー法 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は,新学習指導要領で示された新たな学力観に基づいた授業設計力を, 教師らが効果的に共有し向上させていくことができる授業研究サイクルの開発と実践運用をしていくことである.本研究の目的を達成するために,今年度は以下の5つの課題に取り組んだ.1. 知識構成型ジグソー法を対象に,教員研修等で複数の学校現場にて支援活動を行った.これらの活動の機会を活用して,知識構成型ジグソー法を組み込んだ授業における学習者たちの学習プロセスのデータを収集した.今年度は,学習者間の対話データを中心にワークシートなどの学習の成果物を対象に分析・評価を行った.これらの学習プロセスデータを対象に,「学びの構成原理」を踏まえて核となる表現を明確に指定することで,分析者の主観に依存することなく対象とする学び」の本質に依存した観点からの客観的な分析と評価を行う手法を開発した.2.授業設計プロセスデータの収集と分析・評価手法の開発を行った.一般的な授業研究では,授業を設計するプロセスが着目されることは少ないが,本研究では持続的な授業研究サイクルを目指すため,授業設計のプロセスも分析・評価・支援の対象とした.3.1.2.の成果を踏まえ,授業設計時に教師が意図していたことと実際の授業で行われた学習プロセスを対応付けて提示することで,教師らが比較・確認することができるシステムを開発した.4.客観的学習成果の分析・評価手法の開発を行った.我々がこれまで開発してきた評価手法を土台にして,「学びの構成原理」に基づいて評価すべき観点を明確にした上で客観的な学習成果の分析・評価手法を検討・開発を行った.5.授業研究サイクルの実践と評価を行った.1.2.のデータ収集のため,3.4.の成果を実践に適用してその効果を確認し,更なる課題の発見と改善につなげるた めに,複数の現場での実践を継続して行った.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルスの影響により,学校現場での実践が制限されたことで必要なデータの収集の一部ができなかった.これらの状況を踏まえて,次年度への繰越申請を行った.
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナウイルスの影響で遅れている学校現場での実践を行い,必要なデータの収集と分析,開発した分析・評価手法の実践と検証を行っていく予定である.
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Research Products
(7 results)