2020 Fiscal Year Annual Research Report
Development of KYT sheet and KYT app for improvement of risk prediction awareness and selection of evacuation method in tsunami evacuation
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19H01723
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Research Institution | Nippon Institute of Technology |
Principal Investigator |
荒川 俊也 日本工業大学, 先進工学部, 教授 (50631248)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山邉 茂之 東北大学, 未来科学技術共同研究センター, 准教授 (90533670)
板宮 朋基 神奈川歯科大学, 歯学部, 教授 (60583896)
鈴木 高宏 東北大学, 未来科学技術共同研究センター, 教授 (20302622)
宇野 新太郎 愛知工科大学, 工学部, 教授(移行) (60610144)
小林 一信 愛知工科大学, 工学部, 講師(移行) (00410887)
尾林 史章 愛知工科大学, 工学部, 研究員(移行) (50787504)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | KYT / 津波避難 / 危険予知意識 / 自動車避難 / 防災教育 / シミュレータ |
Outline of Annual Research Achievements |
2019年度に開発したシミュレータシステムのシナリオを改良し,西尾市のマップを作り込むことによって,実験に際して違和感を覚えないクオリティとした.また,俯瞰図を表示できるサブモニタの開発,避難時の切迫感を与える音声の提示など工夫した. また,宮城県石巻市を対象とした実証実験に供する避難経路を選定し,「治明南部」「養ヶ島」「一色三区(排水路西)」(「一式四区(排水路西)」)「一色一区(排水路西)」「味浜二区」「細川」の5町内会の避難経路を実験に供することとした. 実験に際しては日本カーシェアリング協会の協力を得ることとし,2020年12月に宮城県石巻市で予備実験を行い,実験に要する時間および実験手続きなどの確認を行った.しかし,COVID-19の影響により,2021年1月に予定していた実験を中止・延期とした.なお,2020年度予算の繰り越し理由は,COVID-19による実験中止・延期による. その後,2021年6月14日~16日に実験を実施し,実験協力者10名のデータを取得することができた.このデータを活かし,KYTシート・アプリ開発に繋げる. 成果として,2021年5月に開催される自動車技術会春季大会において,シミュレータ開発の内容と今後の研究の展望を述べる内容で発表した.また,本研究の取り組みを今後社会的に認知してもらうことを目的として,マスコミ関係者との打ち合わせも実施した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
COVID-19の影響があり,宮城県石巻市における実験は延期となったが,2021年6月に実施し,当初2020年度に予定していた内容は全て予定通り実施できたと判断する.
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Strategy for Future Research Activity |
石巻市における実験結果を踏まえて,津波避難経験者特有の避難時注意配分および行動を分析し,KYTシート・アプリの開発を進める.また,愛知県西尾市におけるKYTシート・アプリ評価の実証実験に向けて,愛知県西尾市と議論を行い,実験に向けた準備を進める.また,石巻市における実験をまとめる形で論文誌への投稿準備を進める.
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Research Products
(22 results)