2022 Fiscal Year Annual Research Report
観察に基づいた知識形成のためのフィールドワーク型発見学習の統合支援基盤
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19H01725
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Research Institution | Kansai University |
Principal Investigator |
小尻 智子 関西大学, システム理工学部, 教授 (40362298)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
林 佑樹 大阪公立大学, 大学院情報学研究科, 准教授 (40633524)
瀬田 和久 大阪公立大学, 大学院情報学研究科, 教授 (50304051)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 観察学習 / 行動系列 / 因果関係 / トレーニングシステム |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題の目的は,観察から知識獲得へとつなげるための支援の枠組みを明らかにすることである.これまでは観察から生成すべき仮説の構造を整理し,学習者が仮説を生成するプロセスを表出化できる学習インタフェースと,生成した仮説の妥当性を検証する機能を考案した.また,観察学習の対象を,概念ではなく行動系列へと拡張し,意味のある行動系列を戦術として取得するためのトレーニングシステムを構築した. 今年度はまず,行動系列を取得するためのトレーニングシステムの問題点を解消した.昨年度構築したシステムは,一連の行動系列のみから成る戦術しか扱うことができなかったため,システムのインタフェースとフィードバック機能を改良し,複数の並行した行動系列から成る戦術の獲得を可能とした.サッカーの動画を用いて戦術を読み取る評価実験を実施したところ,システムのインタフェースが複数の行動系列から成る戦術を表現でき,またその戦術の獲得に有効であることが明らかになった. 次に,獲得対象となる知識を,行動するための信念となる知識へと拡張し,行動から信念知識を獲得するためのトレーニングシステムを構築した.具体的には,接客における顧客の感性を信念知識とみなし,接客中のやりとりから顧客の信念知識を獲得するための手法を提案した.また,接客シミュレーションと,接客中のやりとりからの信念知識の獲得手法をトレーニングするシステムを開発した.評価実験の結果,顧客とのやりとりをヒントに信念知識を構築することができていたことから,トレーニングシステムは信念知識の構築手法の獲得に有効であったことが明らかとなった.また,システムを用いることで接客行動が習得した顧客の信念知識に適用するよう変化したことが確認できた.
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Research Progress Status |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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