2019 Fiscal Year Annual Research Report
Establishment of Production Method reading Braille Learning Materials with Vocal Guidance Function and Evaluation of their Usability
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19H01729
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Research Institution | National Institute of Special Needs Education |
Principal Investigator |
土井 幸輝 独立行政法人国立特別支援教育総合研究所, 情報・支援部, 主任研究員 (10409667)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
澤田 真弓 独立行政法人国立特別支援教育総合研究所, 研修事業部, 上席総括研究員 (50321592)
西村 崇宏 独立行政法人国立特別支援教育総合研究所, 発達障害教育推進センター, 研究員 (70733591)
藤本 浩志 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (60209103)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 点字 / 点字学習 / 音声情報 / 製法確立 / 使用感 |
Outline of Annual Research Achievements |
点字は視覚障害者が読み書きできる手段として一般に知られている.現在,中途視覚障害者は増加傾向にあるが,中途視覚障害者の中には点字を習得して点字を触読したり,書いたりすることを望む方も少なくない.しかし,点字の習得には多くの時間を要することから学習環境の改善が当該領域の点字指導に関わる関係者から求められている.本研究では,こうした当該領域の現場のニーズを踏まえて,音声情報が付加された点字による点字学習教材の製法の確立と使用感の評価を行うことを目的とする.この目的達成のために,令和元年度は,印刷素材の動摩擦係数とUV点字の触読性の関係を調べた.また,点字の情報を音声で確認できるようにするための音声読み上げ機能付インタフェースを採用し,音声読み上げ用の微小ドットコードを点字に対してどの程度まで付すべきかを明らかにした.さらに,インタフェースをハンズフリーにするための音声読み上げ方法を検討することができた。なお,令和元年度の研究成果の一部は,学会発表論文として公開した.とりわけ,音声読み上げ用の微小ドットコードを点字に対してどの程度まで付すべきかを明らかにした研究は学術雑誌にて誌上発表を行った.以上より,令和元年度は,令和2年度から手掛ける予定である特殊記号等のハンズフリーによる音声読み上げ機能付点字学習教材の試作に向けた基礎的な知見を得ることができた.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
点字の情報を音声で確認できるようにするための音声読み上げ機能付インタフェースを採用し,音声読み上げ用の微小ドットコードを点字に対してどの程度まで付すべきかを明らかにしたが,さらに,利用者の利便性を考慮してインタフェースをハンズフリーにするための音声読み上げ方法を検討することができた。現状までおおむね順調に進展していると考えられる.
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年度は,利用者の利便性を考慮してインタフェースをハンズフリーにするための音声読み上げ方法を検討することができた.令和2年度は,点字指導の専門家や研究協力者と協議を重ね,特殊記号等のハンズフリーによる音声読み上げ機能付点字学習教材を試作する予定である.
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